広告掲載について
トップ連載/インタビュー

【バイク業界「ウォッチ」.10】 いま自動車整備専門学校では(2) 車両への「接し方」などの心得も

【バイク業界「ウォッチ」.10】 いま自動車整備専門学校では(2) 車両への「接し方」などの心得も

2022.07.11

twitter facebook line
【バイク業界「ウォッチ」.10】 いま自動車整備専門学校では(2) 車両への「接し方」などの心得も

歌代徹(AJ千葉・専務理事/読売自動車大学校非常勤講師)

 

自動車整備専門学校や整備振興会の講習で教えていることについて、取り上げます。整備士資格をお持ちの方であれば、ご存知だと思いますが、基本的に座学と実習の2本立てで授業は進んで行きます。テキストは、日整連(日本自動車整備振興会連合会)が刊行している各級、種別のものを基本としています。

 

基礎的な部分も別にテキストが存在し、工具の使い方や材料に関する内容、油脂類や自動車運送車両法などの法律に関するまで、整備振興会の講習であれば6ヶ月間、専門学校であれば2年間の学習時間を要します。整備振興会の講習に参加するには、3級では実務経験1年間、2級では、3級の取得後3年間の実務経験が必要になります。整備専門学校では2年間通学する必要がありますが、卒業後は即2級の受験資格が与えられます。それだけ整備士の基本的な知識を習得するだけでも、かなりの時間と費用を要するわけです。

 

それら以外にも学校や講習では、実習作業時に車両に「触れること」への心構え、実際の作業現場での注意点も伝えていきます。例えば、整備中に車両や部品に傷をつけない様に、四輪車であれば、シートカバーやフロアマット、フェンダーカバーの装着。バイクの場合は、部品の傷つきに対しての養生であったり、適切な補助工具(車両を支えるスタンドなど)を使って部品を傷めない様にしたり、取り外した部品や工具を地面に直接置かないことなども取り上げます。

 

また、作業時には作業の姿勢、作業に適した服装なども伝え、髪の毛の長い方には、帽子などをかぶって、髪の毛が回転部分に巻き込まれないように注意するとか、身に着けているアクセサリーや時計などで、塗装部分を傷つけないように外してから作業に臨むことも伝えています。

 

学校の先生や講習担当の講師も、現場経験のある方が担当されますので、お客様の大事なクルマやバイクを現場でどのように扱うと、お客様からの苦情やクレームが少なくなるのかも伝えています。しかし、直接お客様と対面する機会が多いわけではないもで、そうした配慮に欠ける場面もあります。こうしたことは回数を重ね、身体で覚えてもらう以外にはなさそうです。

 

学校では2年間の期間をかけて、頭で覚えてもらう知識、身体で覚えてもらう知識の両面で、座学と実習作業を組み合わせて授業を進めています。習熟度合いを確認するための試験も重要な要素になっています。

twitter facebook line