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【バイク業界「ウォッチ」】② 「お客様に合ったサービスの提供」を 千葉オートバイ事業協同組合専務理事/読売自動車大学校非常勤講師 歌代徹氏

【バイク業界「ウォッチ」】② 「お客様に合ったサービスの提供」を 千葉オートバイ事業協同組合専務理事/読売自動車大学校非常勤講師 歌代徹氏

2021.12.15

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【バイク業界「ウォッチ」】② 「お客様に合ったサービスの提供」を 千葉オートバイ事業協同組合専務理事/読売自動車大学校非常勤講師 歌代徹氏

お客様に納車する進車や中古車のオートバイ(特にスポーツタイプ)ですが、点検整備が終わり、納車日を決め、お客様が来店されたらそのままお渡ししていらっしゃるオートバイショップが多いように見受けられますが、それで良いのでしょうか。

気の利いたオートバイショップはお客様の身長や体重、経験年数、使用状況などを考慮して、サスペンションのイニシャル調整、ハンドル、レバー、ペダルの位置の調整、ケーブル類や、チェーンの遊びの調整を提案し、乗り易いオートバイにしてお渡ししています。また、来店頻度を上げるために、上記調整部分の再調整や、空気圧チェックの必要性をお話ししたりします。

お客様が来店された時に、実際に使用されて不満な部分を解消するため、オプション品の提案やグレードアップパーツ(タイヤやサスペンションなど)の提案をするなど、購入頂いたオートバイに合った乗り方の指導や提案、自店開催のイベント(ツーリング等)の誘導や他のイベントの紹介など、できることは沢山ありそうです。ショップ独自のサービスは値引きだけではなく、上記したようなサービスの提供なども考えられ、「定価販売には理由がある」との姿勢でも良いと思います。

また、そうしたユーザーフレンドリーなサービス提供は、「安全」にも繋がり、「自店のユーザーを守る」ことにもつながると思います。色々なお客様がいらっしゃいますので、「全員に同じようなサービスの提供」は難しいかもしれませんが、臨機応変に「お客様に合ったサービスの提供」を、お客様とコミュニケーションを取りながら実行できれば、長いお付き合いができるようになって行くと思います。

そうしたサービスの提供の裏側には、オートバイショップのスタッフの知識や経験が必要になることは言うまでもありません。「押し付け」ではなく、「さりげない提案」にお客様はきっと喜ばれると思います。

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