
アプリプラットフォーム「Yappli」(ヤプリ)を提供する株式会社ヤプリ(東京都港区)は、若年層と中高年層におけるアプリ内での行動を比較し、それぞれに最適なアプリ設計を考察した調査を実施。調査結果では“長く使うZ世代” に対し“よく開く中高年”が浮き彫りになり、アプリとの向き合い方に明確な違いがみられたとしている。
調査は2024年1月1日~2025年1月31日の期間に、ヤプリで運用中の消費者向けアプリ(従業員向けアプリを除く)で、取得している170アプリを2024年中にダウンロードしたユーザーを対象に、Yappli Data Hubを用いて集計したもの。調査におけるアクティブ率の定義は、アプリリリースからの期間の差を無くすため、2025年1月のアクティブユーザー数/2024年のダウンロードユーザー数を採用。
背景としてスマートフォンの普及が拡大し、モバイル社会研究所による2024年のスマホ保有率は全世代で97%、70代以上でも女性は87%、男性は82%と、世代を問わずスマートフォンアプリを活用したコミュニケーション施策は急務としている。
一方で、ヤプリが800以上のアプリ開発・運用をサポートする中でも 「アプリって若年層向けのツールじゃないの?」「ターゲットの年代に刺さるアプリ施策に迷っている」といった声が多いいことから、若年層と中高年層のアプリユーザー行動を比較し、アプリにどのような体験を求めているのかを考察したという。
調査結果によると「中高年層ほどアプリアクティブ率が高く情報が届きやすい」一方で「若年層ほどアプリ回遊をし、滞在時間は長くなる」ことがわかっととしている。
これにより、若年層向けのアプリでは、まず開いてもらうきっかけ作りをし、開いてもらった後も回遊したくなるようなスムーズな体験を提供することが重要。一方、中高年層向けのアプリでは、ユーザーフレンドリーなアプリ設計により、安心して簡単に使える環境を整えることが重要としている。環境さえ整えれば、自社の情報や想いは届けやすいのが中高年層の特徴と指摘する。
■Yappli(https://yapp.li/)
モバイルエンゲージメントをプラットフォームとして、アプリのテクノロジーを通じて誰もがユーザーと関係性を強化し、絆を築くことのできる製品「Yappli」「Yappli UNITE」「Yappli CRM」を提供。プログラミング不要でアプリの開発・運用・分析が可能で、これまでに支援したアプリの累計ダウンロード数は2億回以上、導入企業数は700社を超えたとしている。店舗やEコマースのマーケティング支援、社内や取引先とのコミュニケーションをモバイルで刷新する社内DX、さらに自治体、学校法人、個人メディアの支援など、幅広い分野で企業とそのユーザーのつながりを深めるために活用されているという。