伊ドゥカティ社は、2025モデルのスクランブラー「アイコン・ダーク」と「フル・スロットル」の2機種の新型モデルを発表、2025年春に販売を予定する。日本での発売時期などは未定。
◆スクランブラー アイコン・ダーク
入門モデルのアイコン・ダークは、ダークブラックの外観を纏い、一切の無駄を排したモーターサイクルの本質として純粋なデザインとなる。エンジンを含めて車両全体をブラックで統一することで、シンプルかつ効果的に、ダークカラーによる時代を超越した魅力を表現したという。
ライダーの個性をさらに表現でき、スクランブラー・ファンの好みやニーズを独自に解釈しながら、ドゥカティ・スクランブラー最大の特徴となるカスタマイズの可能性をこれまで以上に追求したとしている。タンクカバーはフロント・フェンダーやサイドパネルなど、素材やディテールによって異なる色合いと巧みに調和させ、トータル・ブラックと呼ばれる外観を創出したという。
燃料タンクに配置されたScramblerロゴは、よりモダンにマットブラックのアグレッシブな雰囲気と融合せている。サイドパネルやスポーティなテール・フェアリングにより、軽快でスマートなデザインをより強調した。
◆スクランブラー フル・スロットル
米国のフラット・トラック・レースからインスピレーションを得たというスクランブラー・フル・スロットルは、スクランブラーシリーズ中もっともスポーティなモデル。サイド・ゼッケンプレートには、初代スクランブラーがデビューした年である1962年を記念した「62」の数字が表記した。ゼッケンプレートは、サンプガードとともにアグレッシブな外観を生み出すとしている。
同モデルの特徴は、シート地やブラックとブロンズの伝統的なカラーリングで強調させたことが挙げられる。カラーは1970年代のレーシング・バイクやレーシング・カーからヒントを得て、アルミニウム製ホイールにも採用したとしている。エグゾースト・ヒートシールドとフロント・サイドカバーはブラック仕上げとした。
トラッカー魂は低い位置に設置され、可変部分を備えたハンドルバー、ショートタイプのフロント・フェンダー、リア・フェンダーレス仕様によって強調。認証済みのテルミニョーニ製サイレンサー、ドゥカティ・パフォーマンス製LEDインジケーター、ドゥカティ・クイックシフト・アップ/ダウンを標準装備した。
◆次世代のスクランブラー
2023年に誕生した第2世代スクランブラーは、現代的で革新的なモダンクラシック・スタイルと、同カテゴリーのベンチマークとなるテクニカル・コンテンツを組み合わせたモデルとしている。走るための楽しみなどモーターサイクルの基本に忠実、ユニークかつ一目で認識可能でダイナミックで楽しく、乗りやすく、個性的で、日常走行で扱いやすく、安全なバイクを求めるライダーにとって最適な選択肢としている。
クラシックなスクランブラーのスタイル要素は、引き続き主要な特徴として継承、スタイルがさらに洗練され、交換可能なタンクカバーや4.3インチTFTメーターパネルなど、より最新のテクニカル・コンテンツを採用する。
新しいクラッチおよびオルタネーター・カバー、ベルトカバーを備え、エグゾーストの取り回しによってエンジンが完全に露出したデスモドゥエ2気筒エンジンは、より軽量で、ライド・バイ・ワイヤ、クイックシフター、ライディングモード、コーナリングABSを装備し、ライディングの楽しさと安全性を同時に高めたとしている。空冷2バルブ2気筒エンジンは、73psの最高出力を発生する。
◆構成を引き出すカスタマイズ
ライダーが個性を可能な限り最高の方法で表現する機会を提供する。アパレル・ウェアやアクセサリーの幅広い選択肢の提供。さらにエグゾースト、シート、カラーカバー、ビレット・アルミニウム削り出しの数多くのパーツ(フットレスト、ミラー、タンクキャップを含む)、ソフトバッグなどのすべてのアイテムは、新しくなったオンライン・コンフィギュレーターで確かめられるという。