ハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)に公正取引委員会が立ち入り検査を実施したと、7月30日に多数のメディアが報道した。検査は同社が正規ディーラーに対し、過剰なノルマによる「優越的地位の濫用」である「独占禁止法」の疑いなどと報じている。
同社社長の野田一夫氏は、前職のトライアンフモーターサイクルジャパンの社長より、2020年12月14日付けでHDJの社長に着任した。ハーレーダビッドソン(HD)の過去10年間の国内販売台数は、JAIA(日本自動車輸入組合)がまとめるデータでは、2014年以降、2021年まで7年連続で前年割れであった。
2021年は野田社長が着任し、本格的に始動した初年度にあたり、同年の国内におけるHDの販売台数は7682台であったが、翌年の2022年には前年比32.7%増加、台数にして2517台多い1万0199台に大きく伸ばした。2023年は前年比2.7%減少し9931台に落ち込んだものの、同社の年度末でもある12月単月では1249台の驚異的な販売台数を上げている。