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【特集】バイクサブスクME:RIDE「将来見据え」活用  北海道・イーグルモーターサイクル/岸本將平 取締役  運営のオークネットMC、6月より協力店在庫も貸出しへ

【特集】バイクサブスクME:RIDE「将来見据え」活用  北海道・イーグルモーターサイクル/岸本將平 取締役  運営のオークネットMC、6月より協力店在庫も貸出しへ

2024.08.02

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【特集】バイクサブスクME:RIDE「将来見据え」活用  北海道・イーグルモーターサイクル/岸本將平 取締役   運営のオークネットMC、6月より協力店在庫も貸出しへ

バイクのサブスクリプションサービス「ME:RIDE」(ミーライド)を展開するオークネットの子会社オークネットモーターサイクル(オークネットMC/福田博介・社長)は、6月より協力店が自社店舗で持つ在庫車両でもミーライドで貸し出せるようにした。協力店で自社の在庫車両をいち早く貸し出しを始めた、北海道・札幌市の協力店イーグルモーターサイクルを運営する株式会社イーグルジャパンの岸本將平・取締役に、ミーライドの利用者や自社のメリットなどを本サイトが取材した。

 

ミーライドは同社が2020年、二輪業界で全国展開する初のバイクのサブスクの新サービスとしてスタート。バイクをユーザー自身が保有するように定額払いで利用でき、初期費用は無料で点検や車検、任意保険などの費用が含まれるサービス。これまでは専用サイトに掲載する貸出車両はオークネットMCが持つ車両を貸し出し、車両の取り次ぎを行う二輪販売店の協力店が納車や点検整備などの窓口としてきた。しかし、6月より協力店でも自社店舗が持つ中古バイクの在庫車を貸し出せるようにした。

 

イーグルジャパンの岸本・取締役

 

イーグルモーターサイクルでは、ミーライドの協力店としては約2ヵ月前から始めた。当初は「店のメリットがないように思えた」と述べる。同店では以前より北海道という地域柄、バイクの販売のほかにレンタル事業にも力を入れており、ユーザーへの車両貸し出しについて抵抗はないとしている。そうした時にサブスクとして、それまでになかった新しい貸し出すシステムが出現し「やってみたいと思うようになった」と、岸本さんは当時を振り返る。

 

6月からミーライドでは自店在庫の中古バイク貸し出しが可能となった。同店ではレンタル車両は比較的に新車に近い状態でないと借り手がつかず、レンタルでは貸し出しできないが、ミーライドではそうした良質な状態の車両で「収益性よりも現金化ができる」と考え、そうした車両はミーライドに適し、現金化が見込めるなどと中古バイクの活用を挙げる。

 

レンタルではユーザーが短時間の利用でも2、3万円の料金がかかるため、傷がついた車両は喜ばれない。また、バイクを保有していないユーザーにとっては、バイクを所有する感覚を味わいと考えるユーザーにとって「ミーライドはユーザーの希望をかなえられる」などとしている。

 

サブスクという新しいシステムについて、岸本さんは「まだミーライドは知名度がないが、将来的には伸びると考えている」と目を輝かせて述べる。四輪業界ではシェアビジネスやサブスクサービスの利用が増加しているとしている。自動車メーカーのサブスクサービスでは今年は前期の2倍の売上高との情報もある。

 

「バイクは趣味性が強く、特に北海道では大型バイクの大排気量の利用が多く、購入するユーザーが多い」としている一方、北海道は積雪の約半年間はほぼ乗ることができないため「車両購入では維持費がかかることもありユーザーの中には乗りたい半年間、ミーライドを利用するには良いシステムになる」とユーザーのメリットを挙げる。

 

ミーライドにおける採算について岸本さんは「どうなるのかまだわからない。ただ、ミーライドがレンタルバイクとユーザーの奪い合いになるのは良くない。例えば、レンタルでの人気車両とミーライドで貸し出す車両をすみ分けしている。店内では専用コーナーを設け車両を展示し、オークネットMCさんよりのぼり旗やリーフレットなどの販促物の提供はあるものの、ミーライド自体の知名度を北海道で上げていかねばならない」と自らもアピールへの取り組みを強調する。

 

さらに「採算については、ミーライド単独で採算を考えるのは難しいが、私どもでは二輪に関わる考えられることはすべて取り組んでユーザーに楽しんでもらいたい。二輪に関わるすべてをやっていきと考えています」などと方針を挙げる。昨今ではあらゆる業界や市場でサブスクが広がっていることもあり「“買う”から“利用する”時代。将来は“貸す”という時代が来るかもしれない。そうした時代に先駆けて、今から準備したい」と将来の布石を打つ。

 

特に四輪業界でのサブスクがもっと社会的に浸透が進めば、ミーライドもユーザーから受け入れやすくなり知名度も高まるだろうとした上で、「貸すということが、当たり前に変わった時代には、ミーライドを先行して取り組んで良かったと思える」などと、時代の変化への対応を語る。

 

店舗の在庫車を、店内に設けたME:RIDEコーナーで展示している。

 

同店ではミーライドに取り組む前に、社内ではレンタルバイクの利用者が減るのではないかと言った懸念があったが、ミーライドはリースサービスに近いため、ユーザーの目的や用途が異なると判断したという。いまだに社内では懸念する者もいるが「何事もやらないと始まらない。また、分からない。ミーライドでは特に投資を必要としない」などと事業を始める敷居の低さや利点を挙げる。

 

ユーザーサイドからみると「条件にもよるが、レンタルで数回にわたり借りるのであれば、ミーライドの方がトータル的に支払い額などで得な場合がある」などとメリットを挙げる。

 

6月には自社の車両在庫情報をミーライドのウェブサイトに掲載し、掲載からわずか1週間で申し込みがあったとしている。「申込者は若いお客様で、当店に来店したのは初めて」としており、新規ユーザー獲得にもつながるメリットは将来的には大きい。また「お客様は実車を中古車として購入するのか、ミーライドで借りるのかを店頭で選択できる」とユーザーも選択が広がるなどと述べる。

 

いずれにしても同店では、バイク業界を取り巻く社会や市場の動向からみて「ミーライドは今後、利用が増えて良くなると信じている」などとしており「当店のホームページでミーライドの宣伝をしていくためページを制作中で、そのほかにも協力店として地域での活動をしっかり行い知名度や利用を高めていきたい」と積極的な姿勢をみせている。

 

 

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