排気量50㏄以下の新車出荷台数が伸びだした。国内「新車出荷台数」をまとめる自工会(日本自動車工業会)による3月の出荷台数の各クラスの合計は、前年同月に比べ17.0%の減少であった。軽二輪が低調の一方で、50㏄以下の原付一種は前月の2月に続いて2ヵ月連続で前年同月を超えたほか、251㏄以上の小型二輪も前年同月比では堅調に推移した。
新車出荷台数はメーカーの生産工場から出荷した台数で、50㏄以下の原付一種から251㏄以上の小型二輪までの全クラスの流通台数を、一つの指標で確認できる唯一のデータとなる。オートバイ業界全体への影響が大きいため、オートバイ関係企業や担当者らが注目する重要な指標となっている。
3月の全排気量クラスの合計は、前年同月の3万9073台よりも17.0%減少の3万2446台であった。3月は需要期とあって前月2月の2万7343台に比べると18.6%の増加となるが、コロナが収縮に向かう昨年3月ほどの伸びはみられない。1月からの累計台数では前年同期に比べ14.8%減少で8万4568台にとどまる。
以下に、各クラス別の台数と出荷台数からみた本サイトの見解を取り上げる。