東京モーターサイクルショーでヤマハ(ヤマハ発動機販売)は「125ccから広がるバイクライフ」をテーマに演出。ブースは二輪免許の取得を考えているユーザーからヤマハファンやオーナーまで、幅広く見て・触って・体験できるものとした。各シリーズの世界観を提供するためアクセサリーの装着をはじめ、用品や純正YAMALUBEオイルなど、バイクライフに欠かせない各種製品、楽しさ溢れるヤマハのバイクライフの魅力、豊かさを想起させる展示とし、多くの来場者で賑わった。
同社ブースでは壁面に巨大なモザイクアートを展示。同アート制作に至っては、末永く豊かなバイクライフをヤマハバイクとともに送ってもらいたいとする想いで、ショー開催の事前にユーザーより「あなたとヤマハのバイクライフ」と題した写真を一般公募し、その写真を使ってアート作品としたもの。
この他、ヤマハファン向けサイト「My YAMAHA Motor Web」のバーコード会員証を受付で提示しチェックインした来場者にはオリジナルステッカーを進呈した。さらにMTとXSRの各シリーズオリジナルTシャツを数量限定で販売。
初日の報道公開時にブースに立ったヤマハ発動販売の松岡大司・社長は「市場では原付二種カテゴリーの人気が際立ち、二輪免許の新取得者数も順調に推移していると言われていますが、若い世代を中心とする新しいお客様にバイクの魅力、楽しさをお伝えする余地はまだまだあります」と述べた。
その上で「昨年導入した125ccスポーツモデルをリリースし、リアルとデジタルの両面で新しいお客様との接点を増やし、バイクライフの魅力、楽しさの広がりを伝えることでエントリーユーザーを増やし、軽二輪、小型二輪へとステップアップへつなげたい」と二輪ユーザーの創造について取り上げた。
ブースのテーマについて「『125ccから広がるバイクライフ』です。125ccから始まり上位クラスにステップアップして行く喜び、高揚感をお伝えしようとブース全体をお祭りの会場に見立て、中心に備えたやぐらから放射状にYZF-R、MT、XSRシリーズの三つの世界観を解き放ちます」と演出を紹介した。
「YZF-Rシリーズでは、レースシーンに直結しヤマハレーシングとシンクロするスーパースポーツのアイデンティティRRを表現。MTシリーズはグローバルに展開する『The Dark side of Japan』の世界観に投影した。MT-09が2015年の発売以来、10年の節目を迎えることからMT-09 10周年記念ボックスをご用意」。
「XSRシリーズでは、ヤマハ伝統の白と赤をモチーフに普遍的なモーターサイクルの魅力を伝える世界観を表現しました。カスタマイズの魅力やバイクファッションを含め、親子2代に渡ってトータルで楽しんでいただける世界観を構築しています」と、世代を超えて楽しめることを強調。
近日に市販予定「XSR90GPも展示。80年代の熱狂的なバイクシーンを体感された世界の皆さんに特に響くのではないでしょうか」と、若い世代のエントリー層の拡大と既存ライダーがカッコよくスマートにバイクライフを満喫する姿が、新たにバイクライフを始めるユーザーの憧れとなることに大いに期待している」と述べた。
シリーズブランドを印象付けるために「『The One side of Japan』の世界感演出の一つとしてTシャツをデザインし、モーターサイクルショーのヤマハブースとカフェイベントの会で販売」とした。また、「The Dark side of Japanへ皆さまをお迎えしますと述べ、シリーズはTRACER9 GT+やTerene 700などアクセサリー装着モデルを多数展示し、跨って実際に触れて、使い勝手や質感を体感できる」とアピールした。
さらに今回はデジタルでのユーザーとのつながりとして、特別サイトでユーザーからの応募写真で作成したモザイクアートのほか、リアルなつながりでは『マイヤマハモーターカフェ』へ名称変更し今年は全国8会場で展開するとした。今年はYZF-R、MT、XSRシリーズそれぞれの世界観を体感できるように、全日本ロードレース選手権7会場でマイヤマハモーターカフェYZF-Rなど行う。
MTシリーズでは「The Dark side of Japanの世界を体感してもらうため、5月に東京湾岸でナイトミーティングを開催。XSRシリーズは世界観を共有できるファッションアパレルとのコラボレーションのほか、ネオレトロなバイクが集まる各地のイベントに出展予定。
「全てのヤマハオーナー、ヤマハファンのための一大イベント『My Yamaha Motorcycle Day』を今年は千葉で9月に開催」などを挙げイベント参加を呼びかけた。
レンタルサービスについても「昨年11月にはJR大森駅前にレンタル専門店『ヤマハバイクレンタル東京大森』をオープンし、現在購入可能なヤマハのバイクとスポーティバイクYPJシリーズをフルラインナップしています」と利用PR。
安全への取り組みでは「ヤマハバイクレッスンも引き続き全国各地で行います。今年は兼ねてよりご要望の多かったお客様の愛車を持ち込んでのレッスンを新設」したという。レッスンは公道、35歳以下限定、ライティングの上達具合を可視化してのレッスン、オフロードなどレッスン、初心者の不安を解消し楽しみながら上達を実感できる内容でお客様のバイクライフを安全面からもサポート」と各種レ寸を展開するという。
さて、ヤマハ専門店のスポーツバイク『YSP』では、125ccスポーツバイクの新車購入者向けに免許取得費用の一部をサポートするほか、YSP全店舗でYZF-R、MT、XSR125のいずれか1車種を必ずレンタル車を用意していることや「アフターサービスの品質向上に向けて、ヤマハ独自の整備資格制度に最高位の資格となるヤマハテクニカルアカデミーYTAのゴールドを導入」するとしてYSPメカニックだけの特別な資格であり安心のサポートであることを強調するなどした。
◆主な出展モデル
ブースでは一部アクセサリーや外装キット装着車を含む計29台を出展した。XSRシリーズでは近々市販予定の「XSR900GP」が登場。スポーツモデル全盛期を過ごしてきた熟年ライダーはもとより、若年層にとっても新鮮に映るモデルとして、公開前から話題を呼んだモデル。また、知小排気量ながらもXSRシリーズのDNAを継承する「XSR125 ABS」も出展され、ネオレトロスタイルのスピリットが大勢の若者が注目した。
MTシリーズでは新型が4月17日発売される「MT-09 ABS」も注目された。“The Knight Horse(騎馬)”をコンセプトに開発しされたことで、旋回性や機動性など操る楽しさがあふれるモデルといえそうだ。さらに上級仕様の「MT-09 SP ABS」が夏頃の発表予定だ。
「MT-10 ABS」は水冷DOHC直列4気筒の4バルブエンジンを搭載。市街地やツーリングでの走りを快適に楽しむことができる。
競技用では「TY-E」では日本トライアル選手権シリーズ最高峰の国際A級スーパークラスに参戦する黒山健一・選手が電動トライアルバイク「TY-E 2.2」で参戦しているモデル。また全日本モトクロス選手権で昨年活躍した「YZ450FM」も登場。
このほかにもRシリーズではYZF-R1、YZF-R7、YZF-R25、YZF-R15、YZF-R125。MTシリーズでMT-07、MT-03。XSRシリーズがXSR900、XSR700などが出展された。