ヤマハ発動機は2024年度入社から初任給の大幅な引き上げを決定した。引き上げ率は大学院卒でこれまでよりも8.8%、大卒は9.7%、高卒で6.2%とする。25年度の採用計画では、配属選択制度を取り入れミスマッチを抑制する。
同社は採用競争力を強化し、能力が高い人材を獲得していく観点から、今年4月以降に入社する社員の初任給を、昨年の改定実績と比べて総合職の大学院卒と大卒では、それぞれ2万2100円引き上げる。大学院卒でこれまでの24万9900円を27万2000円にする。大卒では22万7900円を25万円、生産職の高卒が18万8400円から1万1600円引き上げの20万円とする。
また、来年度の25年の新卒採用計画では大学院卒・大卒などは210人、高卒では90人の合計300人の採用を計画。職種別採用については、適性をみて配属を決める従来型の「OPENコース」に加え、「JOBマッチングコース」という初期配属をあらかじめ選択できる制度を取り入れる。導入目的は主に採用母集団の形成拡大と初期配属のミスマッチを抑制し、入社後の適材配置や人材育成につなげる。
JOBマッチングコースでは「技術系」「事務系」で事業・製品別に募集コースを設ける。「技術系」ではモーターサイクル開発、電動アシスト自転車開発、マリン開発、ロボティクス開発など10職種から選択して応募できるようにする
事務系ではIT/DX、ブランディング、調達など11職種から選択できるコースのほか、広めの配属範囲を想定したカテゴリー選択型(コーポレート、セールス&マーケティング、プロダクトサポートの3種類から選択)のコースも設定。