ホンダ　営業利益、前年同期比53.6％増に　　23年第2四半期決算　　二輪で高収益、四輪も収益大きく改善

本田技研工業は11月9日、2023年度第2四半期（4～9月）の連結業績が増収・増益であった。売上高は前年同期よりも1兆5240億円増加の9兆6093億円、営業利益は同2431億円増加し6965億円で営業利益率7.2％、親会社の所有者に帰属する四半期利益は6163億円であった。為替レートは米ドルで7円安の141円としている。通期見通しで前回見通しより上方修正した。

 

 

四輪では米国で堅調な需要のもと半導体の確保による生産が回復し、前年に投入した新機種の高い競争力により前年同期を大幅に上回ったほか、中国でNEV市場の拡大や価格競争激化の影響などを受け前年同期を下回ったが、全体では前年同期を超える結果となった。

 

 

これにより四輪での販売台数は前年同期の178万5000台から14万9000台増加し193万4000台であった。売上高は前年同期5兆0039億円に比べ6兆3471億円、営業利益は同635億円に比べ3013億円の増益で営業利益率は同1.3％から4.7％に引き上げた。

 

 

二輪の販売実績では、第２四半期累計でインドネシアや欧州での堅調な需要を受け台数の増加などにより全体で前年同期を超えた。特に第２四半期3ヵ月間ではインドネシアやブラジルでの堅調な需要による増加したが、ベトナムや中国での景気減速などが影響し減少したことで、直近3カ月の台数では前年同期を割った。

 

 

4～9月までの二輪の販売台数は、前年同期の920万2000台よりも6万4000台増加して926万6000台であった。売上高は前年同期の1兆4126億円よりも多い1兆5725億円、営業利益が同2247億円から2533億円の増収へと拡大し、営業利益率を同15.9％から16.1％に上昇とした。

 

 

二輪の市場別販売台数では、北米が前年同期よりも3万5000台増加の25万5000台、欧州が同8万5000台増加で22万9000台、アジアは同2万6000台減少し787万4000台、日本は同8000台増加の12万2000台、その他で同3万8000台減少し78万6000台であった。

 

 

2023年度の見通しでは、前回見通しよりも売上、営業利益、当期利益で上回る見通し。売上収益では前回の見通しよりも1兆8000億円多い20兆円、営業利益が同2000億円増益の1兆2000億円、親会社の所有者に帰属する利益では同1300憶円増収の９３００億円に上方修正した。