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5月タイヤ販売「市販用」低迷続く  自タイヤ協会  輸入の4月前年比減、地域のより大幅増

5月タイヤ販売「市販用」低迷続く  自タイヤ協会  輸入の4月前年比減、地域のより大幅増

2023.06.29

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5月タイヤ販売「市販用」低迷続く  自タイヤ協会  輸入の4月前年比減、地域のより大幅増

二輪車の市販用タイヤの販売が停滞する一方で、新車用タイヤが安定して推移している。日本自動車タイヤ協会の調べによる5月のタイヤ販売本数によると、主にアフターサービス市場での市販用タイヤは前年月を割り、新車用は昨年同月を超えた。

 

 

自動車タイヤ協会に加盟するメーカーの輸入メーカー品を含めた5月の国内二輪車「新車用タイヤ販売本数」は、前年同月に比べ35.5%増加し8万4000本であった。前月の4月では前年同月比では9.5%増加であったが5月は大きく伸ばした。4月の8万1000本と比較しても3.7の増加となる。新車用タイヤの1月から5月までの累計本数は、昨年5月よりも13.2%多い42万1000本となった。

 

 

一方、5月の「市販用タイヤ販売本数」は前年同月に比べ23.9%の減少で8万9000本であった。前月4月は9万4000本であったが、5月は4月に比べても3.3%の減少となる。1月からの累計本数は、前年同期割れが続き5月期でも前年同期比14.6%少ない50万5000本となった。

 

 

新車用タイヤは各メーカーでの車両生産が新型コロナより回復傾向にあることでタイヤの需要が伸びていることが挙げられる。一方で市販用タイヤは各社の値上げ前の駆け込みによる反動や、メンテナンスの時期よりも大型連休もあって乗る時期でもあることから低迷しているといえそうだ。

 

 

他方で、海外からの二輪車用「輸入タイヤ本数」は財務省の貿易統計によると、4月は前年同月比で3.3%減少して25万4077本であった。前月の3月25万8412本に比べて4月は1.7%の減少となる。為替相場で円安が響いている模様だ。

 

 

海外からの輸入先地域では、前月に続き最も多いのがタイで3月は8万9958本に拡大し4月では18万0983本と大きく増えた。次いでインドネシアで3月は定5位に入らなかったが4月は9万8786本で、ドイツが9万5074本で急拡大した。中国が3月は3万1704本であったが4月は8万2815本大幅に増加。台湾が3月に4万4842本であったが4月には5万5332本に増えた。

 

 

輸入タイヤの4月は前年同月比、前月3月に比べても全体の本数が減少しているもの、先の上記5地域からの輸入本数は、特に3月に比べて大幅に増加している。こうした輸入タイヤの影響は5月の市販用タイヤの販売にも影響していることが挙げられる。

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