新型コロナから社会、経済が動き出し観光地や行楽地には噴出したように大勢の人で賑わいをみせている。バイク業界でも各地でモーターサイクルショー開催後は、車両やパーツメーカーをはじめ、販売店でも毎週各種イベント開催が全国各地で行われ盛況だ。20代、40代の二輪免許取得者も増え、こうしたユーザーにバイクを楽しんでもらい、乗り続けてもらいバイクを購入してもらうことが重要だ。(記事:鈴木香)
近年、働き方改革やワークライフバランスなどといった時間の使い方、生活の在り方などライフスタイルのもデザインする時代になった。こうした社会の変化を新型コロナが一層加速させたといえそうだ。居・食をはじめ余暇の過ごし方も「おひとり様」が注目されている。
バイクにおいては、まさに「おひとり様」で楽しめ、大勢集まるツーリングでも距離感が保て現在の時代に真っ向からあてはまる楽しみの一つといえる。新型コロナがまん延しはじめた2020年より二輪免許取得者が増え、交付件数は原付を含めて前年の9.8%増加し24万4320件、2021年は前年比16.7%増加し28万5005件、2022年は若干減ったもののそれでも27万5242件に二輪輪免許が交付された。
特に昨年の2022年の大型二輪免許交付件数は39歳以下で5割を超え、さらに普通二輪では29歳以下だけ約54%の割合に達する。また、女性の大型二輪から原付までを含めた二輪免許交付件数は過去5年連続で増加した。コロナの3年間は若者と女性の二輪免許取得者が目立った。二輪業界関係者にとっては80年代のバブル時代以降、久しぶりの成長基調となる。
かつて80年代に過去最高の320万台の出荷台数を記録した時代に、各車両メーカーでは販売のさることながら、昨今のように積極的にイベントを開催していた。ホンダは「HART」、ヤマハは「Y.E.S.S」、スズキが「JAJA」、カワサキは「KAZE」を掲げてユーザー向けのイベントや催しを盛んに行っていた。