「中古二輪の輸出台数」大型車中心に増加　　１・2月、財務省貿易統計　　金額も大幅増に

今年1、2月の国内から海外市場に輸出された「中古二輪車の輸出台数」（＝中古もの／財務省）は台数では1月が前年月を超え、金額では１、2月ともに前年月を大きく上昇した。

 

 

1月の輸出台数は前年同月に比べ5.6％増加し、2月は同1．1％減少。ただ、いずれの月も50㏄以下の車両が前年月を割っただけで、それ以上の排気量の車両は拡大しており、海外市場は活発といえそうだ。

 

 

◆1月の結果

中古二輪車の輸出台数は前年同月に比べ5.6％増加して1万6162台であった。金額にして前年同月に比べ66.0％上昇し16億4146万円であった。

 

 

排気量クラス別では、50㏄以下の車両が前年同月比で8.5％減少の1万0764台で、金額では同6.1％上昇して3億9076万7000円。51～250㏄が同56.8％増加し4361台で、金額にして同126.9％の大幅に上昇して6億3671万4000円。251～500㏄では同34.4％増加の207台で、金額では同8.3％増加の6266万4000円。501～800㏄が同60.3％増加して372台で、金額にして同122.5％の大幅な増加で2億2219万円であった。801㏄以上のクラスでは同21.8％増加して458台で、金額では同56.6％増加して3億2912万5000円であった。

 

 

◆2月の結果

輸出台数は前年同月に比べ1.1％減少して1万8698台であった。金額にして前年同月に比べ45.5％上昇し20億6296万3000円であった。

 

 

クラス別では、50㏄以下の車両が前年同月比で4.8％減少の1万2721台であったが、金額では同20.9％上昇となり4億9355万8000円であった。51～250㏄が同0.8％増加し4500台で、金額にして同32.5％上昇して6億4915万7000円。251～500㏄では同48.6％増加の257台で、金額では同78.9％上昇の7891万3000円。501～800㏄が同21.9％増加して446台で、金額にして同50.2％の上昇で2億5545万9000円。801㏄以上のクラスでは同91.8％増加して774台で、金額では同91.8％増えて5億8587万6000円であった。

 

 

 

◆2月までの累計結果

1、2月の全クラス合計の累計台数は、前年同期に比べ1.9％増加の3万4860台となった。金額では前年同期の53.9％増えて37億0442万3000円に比べ25.1％増加して146億6180万2000円に上る。

 

 

為替相場での円安が昨年に比べて下がったものの、世界各地の経済や市場が活発に活動していることで、需要も高まっているとみられ、51㏄以上の排気量車は軒並み台数、金額ともに前年を超えた。