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二輪・四輪5社  電動化と内燃機関活用の選択肢広げる活動へ

二輪・四輪5社  電動化と内燃機関活用の選択肢広げる活動へ

2021.12.01

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二輪・四輪5社  電動化と内燃機関活用の選択肢広げる活動へ

川崎重工、SUBARU、トヨタ、マツダ、ヤマハ発動機の5社は11月13日、同日からの「スーパー耐久レースin岡山」の3時間レースで、カーボンニュートラル実現に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦について共同で発表した。

5社は燃料を「つくる」「はこぶ」「つかう」選択肢を広げていくために①カーボンニュートラル燃料を活用したレースへの参戦②二輪車など水素エンジン活用の検討③水素エンジンでのレース参戦継続――の3つの取り組みに挑戦していくのも。内燃機関と組み合わせた燃料の「つくる」「はこぶ」「つかう」のさらなる連携を進めることで、今後カーボンニュートラル実現に向けて、電動化に加えユーザーに多くの選択肢を提供することを目指しす考え。

マツダは次世代バイオディーゼル燃料を使用するSKYACTIV-D1.5でレースに挑戦する。SUBARとトヨタもバイオマス由来の合成燃料を使用し、来年のスーパー耐久シリーズに挑む。レースでの実証実験を重ね、より信頼性の高い技術に育て、カーボンニュートラル実現に向けて挑戦していくもの。

一方、二輪車では川崎重工、ヤマハ発動機が水素エンジン開発の共同研究の可能性について検討を開始。川崎重工は2010年から水素に着目し、社会生活に必要なサプライチェーン全体にわたる技術開発を進めてきた。現在、オーストラリアの褐炭からつくった大量かつ安価な水素を日本へ「はこぶ」ための実証試験を開始。2021年度中には川崎重工が建造した世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」で水素の輸送を予定する。「つかう」では、2018年に世界で初めて成功した市街地での水素100%を燃料とするガスタービン発電技術で培った水素燃焼技術をベースに、航空機用、船舶用、二輪車用といった陸・海・空のモビリティ向け水素燃料エンジンの開発を進めている。

ヤマハ発動機では二輪車やROV(四輪バギー)など、自社製品への搭載を視野に入れた水素エンジンの技術開発を行う。開発を加速させるため新規の設備導入の準備と、社内での開発体制の強化を進める。さらに両社は二輪車の水素エンジンの共同研究について検討を開始。今後は本田技研工業とスズキが加わり、国内4社で内燃機関を活用したカーボンニュートラル実現への可能性を探っていく。

トヨタとヤマハ発動機では水素エンジン車両の「スーパー耐久レースin岡山」への参戦する。トヨタは2016年からヤマハ発動機、デンソーなどと水素エンジンの開発に取り組んでおり、開発中の水素エンジンを搭載した車両をレース3戦に投入し、水素の選択肢を広げる取り組みを展開。トヨタの代表取締役である豊田章男氏もドライバーとしてレースに参戦する。

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