中古バイクの2022年12月の平均単価が、前月に比べ6ヵ月ぶりに下火になった。日本二輪車オークション協会(JABA)が調べる加盟業者間の「オークション流通結果」を基に、本サイトで集計したもの。ただ、昨年12月に比べると大幅な高騰をとなる。前年比でも39.9%、約5万6000円の上昇となった。
JABAが集計した加盟会場全体の12月の流通台数によると、出品台数が前年同月に比べ4.5%減少し2万9862台であった。このうち成約台数が同5.8%減少して2万4513台となり、成約率は同1.1ポイント後退して82.1%であった。昨年12月の流通台数は前月11月に比べても台数が比較的に大きく落ち込んだ。
例年12月では年末とあって販売店の中には現金化するため出品が多くみられるほか、値が落ち込む傾向が強いため、成約でも11月に比べほぼ同レベルか、若干減少にとどまる程度となり、昨年12月は中古車流通の鈍さが表面化したといえそうだ。
2022年1~12月までの年間台数については、出品台数が前年同期に比べ0.3%減少の39万0955台で、このうち成約台数は同2.8%減少し32万7178台となった。成約率は前年同期に比べ2.1ポイント後退して83.7%であった。2021年よりも出品台数に対し成約率低く販売店らの買いの弱さがみられた。
中古バイクの相場にあたる平均単価については、JABAが集計したデータを基に、本サイトにより主要10会場で落札された車両台数の平均単価を算出した。2022年12月の平均単価は前年同月比では24.3%上昇、金額にして約3万7300円の高騰で19万1256円をつけた。前年月比では14ヵ月連続の高値高騰を記録した。
ただ、直近で見ると、同オークション史上で過去最高を更新した前月11月の21万2233円に比べ、12月は約10%安値で一気に19万円台まで戻し、一時期から落ち着いた様相を示した。オークション主催者の中には、車種によっては高低もみられるとしており、特にZ900RSは市場や流通でのだぶつき感がみられ、一時期ほどの値つきの良さは落ち着いたなどとしている。
年間の平均単価については、2022年は前年に比べ39.9%上昇の5万6006円高い19万6464円をつけた。いずれにしても史上最の高値で推移した年であった。(記事:鈴木香)
2022年12月、および年間の主要10会場の定例開催結果は、以下の通り。