8月の排気量251㏄以上の国内「輸入小型二輪車」の新規登録(販売)台数が3カ月ぶりに増加に転じた。JAIA(日本自動車輸入組合)によると、販売台数は前年同月に比べ23.1%増加して2109台であった。1月からの累計台数は、前年同期に比べ11.3%増加で1万7099台となった。前月の7月に比べても4.7%増加した。
販売台数は同組合の加盟14ブランドとその他を集計したもの。8月の銘柄別の販売台数は、ハーレーダビッドソンが前年同月比169.6%の865台。1月からの累計台数は、前年同期比で141.8%の7116台あった。BMWが同90.8%で376台であった。BMWは1月からの累計台数では同85.4%で3286台。ドゥカティは73.8%の141台。累計台数は同87.6%の1310台。トライアンフMは100.9%の234台で、累計台数では同103.0%の2202台。軽二輪車の販売割合が他社に比べ高いKTMが85.9%の128台で、KTMの累計台数は同67.8%の839台であった。
また、累計台数ではハスクバーナMが前年同期比で100.0%の451台、モトグッツイは同134.3%の317台、インディアンMCが同105.0%で251台、アプリリアは同177.5%の181台、MVアグスタは同78.9%で142台、ピアッジオは同82.1%で115台となった。
8月の単月で2000台を超えたのは、2009年以来の13年ぶりになりそうだ。8月は例年夏休みがあり、ユーザーの多くは7月までに納車して8月にはバイクに乗って楽しむこと時期とあって、販売の動きが鈍る月間となっている。しかし、コロナからの復帰を目指して海外メーカー各社では生産を進める一方で、日本国内でも増えた需要に対し、各輸入元では車両の入荷が進まなかったものの、高い需要と入荷のタイミングなどで、今年の8月は前年に比べ拡大したとみられる。
今後の後半についても、経済状況の好転が見込みづらいことや各メーカーの生産、輸出、日本での各輸入元への入荷の見込みが見通せないこともあり、入荷次第で前年同月を超えたり減ったりとするとみられる。ディーラーについても、高い需要であっても新車販売については厳しい状況が続く。