ピレリジャパンは5月20日、METZELERでアドベンチャーセグメントの新レベルのパフォーマンスタイヤ「TOURANCE Next 2」を発売。
TOURANCE Next 2はアドベンチャーセグメントにおいて新レベルのパフォーマンスタイヤとしており、2人乗りでの長距離走行、および郊外のツーリング場面も想定して開発。走行時の快適性と耐久性を組み合わせたトップパフォーマンスを求めるライダーに最適としている。
主な特徴とメリットは
①あらゆるリーン角度での正確なコントロール性。ゼロディグリースチールベルトとINTERACTテクノロジーを備えたラジアル構造により、俊敏でニュートラルなバイク動作を実現するとしている。
②ウェットおよびブレーキング状態での最高のレスポンス。METZELER HYPERBASEテクノロジーを採用し、液体ポリマーを使ったコンパウンドの革新的な配合とその配置により、ブレーキングとウェットパフォーマンスの点で新しい基準となるという。前モデルのTOURANCE Nextよりも1.5mも短い制動距離を実現。
③即時かつ持続的なパフォーマンス。伝説的なTOURANCE Nextの進化は新しいコンパウンドとトレッドパターンに適用されたMETZELER DYMATECテクノロジーによって実現。トレッドの機能的な形状を維持し、結果としてタイヤのパフォーマンスを長期間にわたって持続させるた特定のデザイン手法が使用されている。
④フル積載時の快適性と安全性。トレッドパターン、構造、適応性のあるコンパウンドの組み合わせにより、同乗者やフル積載の荷物がある場合でも、バイクが極めて快適で扱いやくなるという。
トレッドパターンはメッツラーブランド特有、パイ(-π-ギリシャ文字)のパターンとし、パイの上部を構成するトレッドの中央縦方向の溝はコンパウンドの安定性を高め、均一な摩耗を実現するため、横方向の溝を遮断する形で配置されている。この溝が横方向のグリップ力を向上させ、オフロードでの高い走行性能を実現。トレッドパターンには特許技術であるDYMATECテクノロジーを採用。コンパウンドブロック形状を機能的に維持し、タイヤのパフォーマンスを長期にわたって発揮するための設計手法となる。
DYMATEC(Dynamic Mold Angle Technology)のおかげで、トレッド幅に合わせた溝の位置およびその溝内部の壁角度によって、オン/オフ走行時の動的ストレスにうまく対処し、最大限の摩耗均一性を保つことが可能になるという。
フロントタイヤの特徴としては、トレッドパターンの不規則な配置(マルチピッチノブレイアウト)とし、様々なサイズのコンパウンドブロックをアスファルトに接触させ、滑らかな転がりと高い音響快適性を実現する技術を採用。
コンパウンドは、フロントに機能化ポリマー(SBR)を含む革新的なハイシリカコンパウンド(85%)を採用し、ウェットグリップ特性と安定性を高めた。制動距離を10%以上短縮するとともに、さまざまな負荷条件下での完全な安定性を実現したという。
リアサイズに関して、センターエリアにはフロントと同じコンパウンドを使用し、ウェットパフォーマンスとリーン中のグリップ力確保のため、ショルダーエリアはフルシリカが採用。トレッドコンパウンドの配置は、Cap&Base構造という特殊構造を採用したサイズと、特許取得のHyperbase構造を採用したサイズとした。
Cap&Baseスキームではコーナリング時のグリップ力を確保するソフトコンパウンドのショルダー部を、高パフォーマンスと温度バランスの一貫性を確保するハードコンパウンドのベースに重ねた。Hyperbaseスキームではショルダーエリアとセンターコンパウンドストリップの両方が、動的および熱安定性確保のための特定のフルカーボンブラックコンパウンドが配合されたベースによって支えられているという。
ラインナップは5月20より順次販売する。
◆フロントサイズ
100/90 – 19 M/C 57V TL(7月以降)
110/80 R 19 M/C 59V TL
120/70 R 19 M/C 60V TL
120/70 ZR 19 M/C 60W TL
90/90 – 21 M/C 54V TL
◆リア
130/80 R 17 M/C 65V TL(7月以降)
140/80 R 17 M/C 69V TL(7月以降)
150/70 R 17 M/C 69V TL
170/60 R 17 M/C 72V TL
170/60 ZR 17 M/C 72W TL(7月以降)
150/70 R 18 M/C 70V TL