同社は世界初公開となる大型ロードスポーツモデル「HAWK 11」でメッセ時には“楽しさは数字じゃない”を揚げ大人の楽しみを追求したモデルの展示や、排気量を高めて復活となる新型レジャーバイク「ダックス125」は“家族のスニーカー”のメッセジを込めた2モデルに加えて、最新モデルを展示。さらに「CBR900RR Fireblade」の発売30周年記念展示として、初代モデル「CBR900RR Fireblade」とともに新型「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary」を展示。また、ビジネス用電動スクーター「GYRO CANOPY e:」をはじめとした「Honda e:ビジネスバイクシリーズ」とバッテリー交換ステーション「Honda Mobile Power Pack Exchanger e:」のコーナーを設けるなどした。
出展のテーマ「HondaGOで広がるバイクライフ」を掲げ、新型車をはじめHondaGOの各種サービスをさまざまな企画で紹介した。新型車の出展では、市販予定車のHAWK 11を世界初公開。ベテランライダーのバイクライフの充実を提案する、新たな大型ロードスポーツモデル。軽快な走りをもたらす車体パッケージに流麗な一体成型のFRP製ロケットカウルを纏わせ魅了した。エンジンンの鼓動と排気音を存分に感じながらワインディングなどでの操る楽しみを提供するという。
注目のダックス125は、ライダーが家族や仲間とともに、休日をタンデムなどで楽しく過ごしてもらうための提案として開発したという。特徴的な鋼板プレス製のバックボーンフレームに、アップタイプのマフラー、二人乗りにも配慮した形状のダブルシートを採用した。ホンダの歴史あるプロダクトブランド「ダックスホンダ」の斬新なデザインと乗り心地を現代の技術で再構築した。原付二種クラスに新たな一石を投じるモデルといえる。
スーパーカブ110は、最大トルクと燃費性能の向上を図った新エンジンを搭載。ABSを採用した前輪ディスクブレーキと、前後キャストホイールおよびチューブレスタイヤを新たに採用した。
最新の市販車ではスポーツツアラーのNT1100を出展。スポーティーな走りを楽しめるエンジンに「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」を標準装備する。アップライトなライディングポジションと、高いアイポイントで得られる開放感と扱いやすさに加え、ストローク量を確保したサスペンションがもたらす快適な乗り心地など、長距離走行の快適さを追求したモデルとしている。
CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversaryは、1992年の初代CBR900RR Firebladeの発売から30周年を記念し、CBR1000RR-R FIREBLADE SPをベースに、初代モデルのカラーをモチーフとした。燃料タンクやメーター起動時の画面に30周年記念のマークを配したほか、マフラーのサイレンサーや、Honda SMART Keyのキー本体にも30周年の文字をあしらい、特別感を演出したもの。
ユーザーのライフスタイルを充実させる各種サービスも紹介。スマートフォンアプリ「HondaGO RIDE」の機能を活用し、オンラインショップやバイクレンタルで偉容できるHondaGOポイント付与されるチェックインポイント、ノベルティー入りのカプセルトイが楽しめる機器を設置するなどした。また、3月14日に開設したHondaライディングギアのオンラインショップ「HondaGO BIKE GEAR」の紹介。利便性とHondaライディングギアの多彩なラインアップを、ショーケースをイメージした壁面展示で紹介。各種のカテゴリーモデルの世界観にあわせたライディングギアのトータルコーディネートなどを提案。さらに、バイクレンタルサービス「HondaGO BIKE RENTAL」も提供した。
一方で、「Hondaモーターサイクルショー2022」特設サイトを展開。ショー開催に合わせ、サイト内には「バーチャル展示場」を設け、実際のモーターサイクルショー各会場に展示されるモデルのより詳細な情報を画像や動画などで紹介。動画クリエイターとのコラボレーションによるブース紹介動画など、オンライン上でもHondaモーターサイクルショーを楽しんでいただく各種コンテンツを用意し企画した。
●カンファレンス/室岡克博・社長
冒頭で室岡社長は、昨今の車両の納入遅延について陳謝のことばを述べ「注文を予想よりも大きく頂き、一部の製品については受注制限をさせて頂いている」と明かし、「一日でも早くお客様に製品がお届けできるように、最大限の努力を行っております」と、理解を求めた。
出展では「HondaGOで広がるバイクライフ」をテーマに、人気の原付車からベテランライダーに満足してもらえるファンモデルまで「過去最大の37台を展示した」と出展への力の入れ様を述べた。また、各モデルはそれぞれの世界観を演出するため、アクセサリーなどを装着してトータルパッケージで、楽しさを体感できる内容にした。さらにライディングギアも交えてトータルコーディネートで演出。
製品はもとより、「ホンダは若年層を中心に多くのお客様にとって、バイクがより身近な存在となるように、HondaGOの各種サービスを展開している」と強調。バイクレンタルサービスの「HondaGO BIKE RENTALは、全国272拠点に拡大し、年間貸し出し回数は3万5000回と2020年4月の開始以来、多くの方に楽しんで頂いた。また、スマホアプリのHondaGO RIDEは、21年4月の立ち上げ以来、10万人近いダウンロードを頂いた。日々のメンテナンスやツーリングルートの記憶、各種情報が受けられ、バイクライフを豊かにする機能を有しています」などとアピールした。
3月14日に開設したオンラインショップHondaGO BIKE GEARについては、スタートから2週間弱で「ホンダのライディングギアをはじめ、オリジナル商品がラインアップされています。すでに11万人の方にご来場頂いている」などと述べ、好調ぶりを明かした。
さらにHondaGOの新サービスを追加する。室岡社長は新サービスについて「ご購入いただいたお客様に、バイクを楽しみながら仲間づくりと機会の場を提供する“HondaGO CLUB”を4月に開始します。クラブでは特に若い方向けに安全運転の啓蒙、バイクに乗る不安を払しょくし、末永くバイクに乗っていただくことを目的にしています」と、安全へのサービスも多角的に取り組む。今後についても「HondaGOを積極的に展開していきます」と語り、ユーザーへのサービスを一層深化と進化させる意向を示した。