業者向け中古バイクオークションをはじめ、バイク販売店の経営・運営業務を総合的にサポートする各種サービスを提供しているオークネットは、11月12日開催の中古バイクオークションi-Moto aucで「オフロード&アドベンチャーコーナー」を開設する。今回の「店舗支援サービスは使い倒せ!」では、同コーナー活用に向けて、出品店と落札店の双方のメリットを開催事前に取り上げ注目した。対象車両を近年市場で注目され市場拡大傾向とみられる専門カテゴリーに集約することで、出品店には在庫売却の機会拡大を、落札店にはニーズに合った車両の仕入れを後押しする。
今回のコーナー開設で注目したいのが、出品料無料に加え、出品台数に上限を設けていない点だ。対象車両を保有する販売店にとっては、費用負担を抑えながら複数台を出品できる機会となる。
近年、オフロードやアドベンチャーのカテゴリーモデルが注目を浴びている。オフロードモデルは古くから国産各メーカーや海外メーカーの一部で販売されてきたものの、ユーザーや市場からの需要の支流はロードモデルであって、近年まで主力などとはいかないまでも、需要拡大がバイク市場で過去になく増加していることが挙げられそうだ。
特に近年では、各メーカーの製品構成もオフロードやアドベンチャーツアラーといったモデルを充実させている。以前はアドベンチャーモデルも導入してきたが、近年ではスーパースポーツが主力のドゥカティでさえ、ムルチィストラーダや昨今ではモトクロスモデルも投入するほどだ。
こうした近年の市場や需要を踏まえ、オークネットでは流通台数が拡大していると判断し、同コーナーを開設したものとみられる。

出品店は在庫整理と売却機会の拡大に
中古車販売では、在庫をいかに適切なタイミングで売却し、次の仕入れや販売につなげるかが経営上の課題となる。オフロード車やアドベンチャーモデルを在庫として抱えている販売店にとって、今回のコーナーは売却先を探す選択肢の一つとなりそうだ。
出品料が無料で、台数制限もないため、対象車両を複数保有する販売店も活用しやすい。店頭での販売に時間がかかっている車両や、在庫構成を見直したい車両を出品することで、在庫回転の改善や資金回収につなげることが期待できる。
また、特定カテゴリーの車両を求める買い手との商談機会が生まれれば、自店の顧客層だけでは販売機会が限られる車両についても、売却の可能性を広げられる。対象車両を保有する販売店は、通常の店頭販売に加え、オークションを在庫活用の手段として検討したい。
さらに、販売店によっては、オフロードやアドベンチャーよりも、ロードモデルを中心に展開する販売店では、下取り車としてこうしたモデルが入庫した場合の売却には良い機会となる。
落札店は欲しいカテゴリーの車両を仕入れる好機
一方、落札店にとっては、オフロード車やアドベンチャーモデルを探す仕入れの機会となる。特定カテゴリーの車両をまとめて探しやすくなれば、仕入れ候補を見つける手間を抑えながら、自店の販売方針や顧客ニーズに合った車両を検討できる。
オフロード車やアドベンチャーモデルを求める顧客を抱える販売店にとって、こうした車両を継続的に確保することは、品ぞろえの充実や販売機会の拡大につながる。店頭在庫に不足しているモデルや、次の販売につなげたいカテゴリーの車両を探す場として、今回のコーナーを活用するメリットは大きい。
趣味のロードモデルを商売として捉えるのもいいが、商売として捉える場合、趣味のロードモデルではなく市場ニーズに合わせて一層のことオフロードやアドベンチャーモデルの取り扱いにシフトすることも、販売店経営の一つであろう。
特に中古中心の取扱い場合は、店舗に顧客がつくというよりも、一点物の中古車を目当てに購入するユーザーが多いことで、新車販売とは異なりあえてオフロードやアドベンチャーなどの楽しみのイベントを開催する手間も多くはかからない。中古車は取扱いのモデルカテゴリーを変更しやすく、ビジネスとして捉えやすいといえる。
量や数を追う時代から変化し、現在は深さの時代といえる。商品構成は薄利多売では結果的にユーザーに選ばれない時代である。異業種では百貨店業界がそれに該当するといえ、現在は専門店にユーザーが買いに行く。これとバイク販売店経営も通じるところがあるだろう。
対象車種を確認し、仕入れ・販売戦略に生かす
今回のコーナーでは対象車種例に、ホンダ「CRF1100Lアフリカツイン」「CRF250L」「CRF450F」、ヤマハ「テネレ700」「XT250」「セロー250」、スズキ「Vストローム」、カワサキ「KLX230」「Dトラッカー」などが挙げられている。なお、アドベンチャーモデルは国産車に限定される。
対象車両は、現状コーナーと評価点1点以下を除き、全車がエントリーされる。対象車両を保有する販売店は出品を、仕入れを検討する販売店は落札候補の確認、下見の準備を進めておきたいところだ。
今回の専用コーナーは、売り手にとっては在庫売却の機会を広げ、買い手にとっては必要な車両を仕入れる機会となる。販売店はオークションを単なる売買の場として捉えるのではなく、自店の在庫回転や商品構成を見直すための支援サービスとして活用したいところだ。
【コーナー概要】
開催日:2026年11月12日(木)、i-Moto auc 第1637回オークション
出品料:無料
出品台数:上限なし
対象車両:オフロード車・アドベンチャーモデル(アドベンチャーモデルは国産車限定)
対象外:現状コーナー、評価点1点以下の車両




