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インディアンMC、空冷ヘビーウエイトの歴史に幕  RoadmasterとSpringfieldが販売終了、主力は水冷「PowerPlus」へ

インディアンMC、空冷ヘビーウエイトの歴史に幕  RoadmasterとSpringfieldが販売終了、主力は水冷「PowerPlus」へ

2026.07.17

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インディアンMC、空冷ヘビーウエイトの歴史に幕  RoadmasterとSpringfieldが販売終了、主力は水冷「PowerPlus」へ

インディアンモーターサイクル輸入元Polaris Japanは、1890cc空冷Vツインエンジン「Thunderstroke 116(サンダーストローク116)」を搭載するツーリング・バガーモデルの販売を、2026年モデルをもって終了すると発表した。対象は「Roadmaster」「Springfield」の両シリーズで、日本市場では「Chieftain」が2024年モデルを最後に、販売を終えており、同社の空冷ヘビーウエイトカテゴリーは事実上の終息を迎える。

 

今回の決定は、世界的に強化が進む排出ガス・騒音規制への対応と、次世代モデルへの移行を背景としたものだ。大排気量の空冷Vツインエンジンは年々その数を減らしており、インディアンが長年守り続けてきた伝統的な空冷モデルも、大きな転換点を迎えた。

 

Thunderstroke 116は、1940年代のインディアン製サイドバルブエンジンの意匠を受け継ぎながら、独自のトリプルカム機構やライドモード、気筒休止機能など現代技術を融合した空冷Vツインエンジンだ。大排気量ならではの鼓動感や不等間隔爆発による独特のフィーリング、冷却フィンやプッシュロッドが生み出す存在感は、多くのファンを魅了してきた。

 

Thunderstrokeエンジン

 

Roadmaster 2026年モデル

 

一方で、今回の販売終了は単なるモデル整理にとどまらない。インディアンは今後、ヘビーウエイトカテゴリーの中心を、新世代の水冷Vツインエンジン「PowerPlus(パワープラス)」搭載モデルへと本格的に移行する方針を鮮明にしている。

 

PowerPlusは、米国のバガーレース最高峰「King Of The Baggers」で培われた技術を投入して開発された最新世代のパワーユニットで、高回転域まで伸びる出力特性や優れた耐久性、将来の環境規制への対応力を備える。すでに「Challenger」「Pursuit」に加え、「Roadmaster PowerPlus」「Chieftain PowerPlus」などの市販モデルへ展開されており、インディアンのヘビーウエイト戦略の中核を担う存在となっている。

 

左から「Pursuit」「Roadmaster Powerplus」「Chieftain Powerplus」「Challenger Powerplus」

 

KOTB参戦マシン(Challenger)

 

同社はPowerPlusについて、「単なる後継エンジンではなく、125年にわたり培ってきたVツインの哲学を受け継ぎながら、次の100年に向けて進化させた新時代のパワーユニット」と位置付ける。空冷モデルの終売は、アメリカンモーターサイクルの伝統が消えることを意味するのではなく、その精神を水冷技術へ継承する世代交代と言えそうだ。

 

なお、Thunderstroke 116を搭載する「Chief」ファミリーについては販売を継続する。インディアンは、クラシカルな空冷Vツインの魅力を残しつつ、ヘビーウエイトカテゴリーではPowerPlusを軸とした新たなラインアップへ移行を進める構えだ。

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