SHOEIはスポーツフルフェイスヘルメットの新型「Z-9」と、同グラフィックモデル「DIGGIA ECHO」(ディジャ エコー)を9月に発売する。長年支持されてきたZシリーズをフルモデルチェンジするとともに、現役MotoGPライダー、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手のレプリカモデルを同時投入し、Z-9で秋の販売シーズンに向けた商品力を強化する。
新製品はスポーツツーリングユーザーを中心とした買い替え需要に加え、高付加価値モデルを求めるライダーへの提案力を高めるものとみられ、用品店などにとっても店頭集客につながる商材として期待される。
◆主力モデル「Z-9」 空力・快適性を大幅進化
Z-9は軽量・コンパクトという同シリーズのコンセプトを継承しながら、空力性能やベンチレーション性能、静粛性、快適性を全面的に見直した新世代モデルとなる。
新設計のシェルでは、SHOEIロゴと一体化した大型アッパーエアインテークを採用し、走行風を効率的に取り込む構造へ刷新。自社風洞実験では、従来モデルと比較してリフト量を約13%、ドラッグ量を約3%低減したとしている。また、アッパーエアインテークの吸気量は従来比約1.9倍、ロアエアインテークも約1.4倍まで向上し、高い換気性能を実現した。
静音性にも磨きをかけ、シールドに備えたボーテックスジェネレーターやイヤーパッド構造によって風切り音を低減。長距離ツーリング時の疲労軽減にも配慮した設計となっている。
さらに、吸水速乾素材や起毛素材を組み合わせた新内装を採用し、快適性を向上。コミュニケーションシステム「SHOEI COMLINK」にも対応し、専用アダプターを装着することでインカムをスマートに取り付けられる。
税込価格は7万1500円。サイズはXSからXXXXLまで設定。カラーはルミナスホワイト、パールブラック、マットブラック、マットスレートグレー、チョークグレー、マットラジアントブルーを用意し、幅広いユーザー層をカバーする。

Z-9

◆「DIGGIA ECHO」 MotoGPライダーレプリカを追加
同時発売のDIGGIA ECHOは、Z-9をベースにしたグラフィックモデルで、現役MotoGPライダーであるファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手のレプリカデザインを採用した。
マットイエローとブラックを基調とした大胆なカラーリングが特徴で、スポーツライディング志向のユーザーやMotoGPファンをターゲットとする。
基本性能はZ-9と共通で、高い安全性や快適性、空力性能をそのまま継承。税込価格は8万8000円で、サイズはXSからXXLまで展開する。

DIGGIA ECHO

◆高価格帯でも存在感 用品販売の単価向上にも期待
近年のヘルメット市場では、安全性能や快適装備、インカム対応など付加価値を重視する傾向が強まっており、高価格帯モデルへの需要も定着しつつある。
今回のZ-9は、SHOEIの主力シリーズとして商品力を大幅に高めたモデルであり、単なる後継機種ではなく、新たなスタンダードとして位置付けられる。一方、DIGGIA ECHOはMotoGP人気を背景とした限定性・話題性を備え、店頭展示による集客効果も期待できる。
ヘルメットは車両購入時だけでなく、買い替え需要によって継続的な販売が見込める用品カテゴリーでもある。さらに、シールドや内装、インカム関連などのオプション販売にもつながるため、販売店にとっては客単価向上や用品売上拡大に寄与する商品となりそうだ。



