ヤマハ発動機販売は、水冷688cc並列2気筒エンジンを搭載するスーパースポーツ「YZF-R7 ABS」をモデルチェンジし、5月29日に発売する。あわせて同機種をベースとして創立70周年を記念した「70th Anniversary Edition ABS」を200台限定で投入する。販売台数は標準モデルは400台を見込む。
今回の改良では、「Fun・Confidence・Growth(楽しさ・自信・成長)」をキーワードに、サーキット性能とストリートでの扱いやすさの両立を追求。電子制御と車体性能を中心に全面的なアップデートが図られた。
特徴は電子制御の刷新となる。新たに電子制御スロットル「YCC-T T(Yamaha Chip Controlled Throttle)」と、さらに慣性力を検知し車体姿勢を検知する「6軸IMU」を採用し、「YRC(ヤマハライドコントロール)」を軸とした多彩なライダー支援機能を搭載。トラクションコントロールやスライド制御、エンジンブレーキ制御に加え、クルーズコントロールや可変スピードリミッター(YVSL)なども備え、走行シーンに応じた最適制御を実現した。クイックシフターはシフトダウンにも対応し、操作性を高めている。
車体面ではフレームおよびスイングアームを刷新し、剛性バランスを最適化。スピンフォージドホイールの採用やサスペンションセッティングの見直しにより、軽快なハンドリングと接地感の向上を図った。さらにフロント周りの軽量化も進め、運動性能を底上げしている。
ライディングポジションも見直され、ハンドル位置の変更や燃料タンク形状の最適化により上体の自由度を向上。シート高は5mm低下し、足つき性にも配慮した。これにより、ビギナーからステップアップ層まで幅広いライダーの操作性向上に寄与する。
コネクティビティ機能も強化された。5インチTFTディスプレイを採用し、スマートフォン連携アプリ「Y-Connect」や走行データ解析アプリ「Y-TRAC Rev」に対応。ラップタイム計測や車両データの可視化が可能となり、サーキット走行の楽しみを広げる。またナビアプリ連携にも対応し、日常用途での利便性も高めた。
スタイリングはRシリーズの象徴であるM字ダクトを継承しつつ刷新。空力性能を高めるとともに、フラッシャービルトインミラーの採用でよりシャープな外観とした。
販売計画は国内年間400台としている。創立70周年記念モデルは特別なグラフィックカラーで200台限定。ミドルスーパースポーツ市場において、電子制御と扱いやすさを武器にユーザー層の拡大を狙う。
税込価格は標準モデルが116万6000円、記念モデルが125万4000円。


YZF-R7 ABS

YZF-R7 ABS

YZF-R7 70th Anniversary Edition ABS



