山梨県の二輪車販売店組織のAJ山梨(山梨県オートバイ事業協同組合)は2月9日、第15回通常総会を甲府市内で開き、委任状含めた全組合員が参加。すべての議案で可決した。議案の役員改選では、吉田雄介・理事長をはじめ各役員全員の留任を決めた。総会開催の前には昨年に続きAJ(オートバイ協同組合連合会)の大村直幸・会長による講演会が行われ、組合活動の重要性や行政などへの取り組み、新基準原付や二輪車の高速道路料金の改定要望の進捗状況などの報告、組合員への積極的な活動を呼びかけた。
AJ山梨は同県内のバイクユーザーの環境改善などに向けて活動するバイク販売店組織。二輪車の健全な普及、交通安全などに寄与するほか、行政などへETC関連の助成金やキャンペーン、バイクの高速道路料金の減額などの改善に向け数々の活動に取り組んでいる。
今総会には委任状2人含めてすべての組合員19人が出席した。今開催でも関係団体や近隣のAJ役員などの関係業者ら大勢が見守る中で審議が行われた。総会の冒頭で吉田理事長があいさつの中で、関係団体や組合員らの活動の支援などに感謝のことばを述べるとともに、組合の存在や活動の重要性などを取り上げ、今後も積極的な活動を進める方針を強調し、組合員への参加と協力を引き続き呼びかけた。
今総会では役員改選にあたり、吉田理事長、並びに副理事、専務理事、理事、監事の7人の再任を決めた。一方、令和7年度の事業報告および収支決算承認の件、令和8年度の事業計画および収支予算案、賦課金の額および徴収方法の件、役員報酬の件、手数料の率の最高限度額決定の件について議案審議では、いずれの議案も満場一致で可決された。

あいさつに立つ吉田・理事長

再任された役員ら
このうち令和7年度の収支決算承認の件では、当期を黒字として前期繰越剰余金と合わせて時期繰越剰余金をプラスとした。事業計画では、これまでの各事業活動を引き続き積極的に推進していくことを確認した。活動では県内の二輪市場のさらなる活性化、組合加盟店の経済的向上などを目指していく方針を確認した。特に交通事故防止、二輪車の健全な環境づくりを進める。盗難防止を推進。ETCやクレジットの斡旋等クラブAJカード会員の募集などを行うとした。
今総会では来賓として多数の関係組織や団体の担当者ら列席し、祝辞のことばを述べている。あいさつに立ったのはAJ大村・会長、山梨県警察本部交通部の田村和卓哉・参事官、同警察本部生活安全部の所紀久男・参事官、関東運輸局山梨運輸支局の市川尚紀・首席陸運技術専門官、山梨県交通安全協会の佐藤隆・推進センター長、山梨県二輪車普及安全協会の塚原重一・会長、山梨県中小企業団体中央会の堀内修・事務局次長の7人。各々担当分野での県内の状況や取り組みについて述べると同時に、組合員らに活動への協力やエールを送ることばを述べている。

組合員全員参加に感銘のことばを述べるAJ大村・会長
総会後には懇親会が行われ関係議員や関係団体、関係各社の担当者ら約60人が参加した。当日の懇親会に駆け付けたのは、地元出身の赤池誠章・元議員、石井めぐみ・議員、地元出身の後藤斉・議員、同じく地元出身の中谷真一・議員で、それぞれか組合員らに祝辞をはじめ、二輪との関わりや組合活動への協力などを述べ組合員らを励ますことばを述べた。また、乾杯の音頭は、山梨県自動車整備振興会の遠藤修次・専務理事が同組合や組合員の発展を願い、参加者らと盛大に乾杯を行った。
【選任された同組合役員】
理事長=吉田雄介▷副理事長=土屋正仁▷専務理事=堀口和夫▷理事=上杉功、田中貴、矢野太一▷監事=杉山康雄

吉田・理事長あいさつ
「今開催は平成23年9月にAJ山梨が発足し、15回目の総会を開催いたします節目の年。創立当初はリーマンショックの翌年で、県内の二輪車市場において非常に厳しい中、業界の市場拡大、活性化、そして二輪業界においての社会貢献を柱に、組合を創立した。この15年前の厳しい状況から、県内の中小企業の倒産を相次ぐ中、今こうして事業を継続しておられる組合員の皆様方は、勝ち組といっていいのではないかと思っている」設立からを振り返る。
また「若い子を通して、より豊かな人生を送っていただく、また二輪販売店の最大のテーマである事業を継続できることこそ、これこそ大きな勝利ではないでしょうか。 組合員の皆様、お一人お一人のお力添え、ご協力を賜り、15年間の組合活動を通じて、二輪車の魅力をお伝えし、安全な交通社会を構築し、そして点検整備によって安心・安全をお届けしていくといったことを推進してまいりました。 本日、ご来賓としてご出席を賜っております関係機関の皆様とも連携も非常に活発になり、 年々組合活動の内容も充実しているところです」とした。
「県内の二輪車の販売状況は、グッドライダー防犯登録の登録件数をベースに見ますと、山梨県の令和7年度の1638件と前年並みでした。全国平均も前年でしたので、前年の状況と比較しますと、若干ではありますが、少し好転していると思います。コロナ禍の状況も変化いたしまして、商品の動向も大きく変化し、コロナ改善の販売状況と近い環境さに戻ってまいりました。2019年の軽二輪、小型二輪の県内登録台数と、2025年の県内登録台数を比較しますと、2019年比で約120%位で、二輪を愛好される方がコロナ禍を過ぎた後、非常に増加傾向にあることに変わりない状況です」と県内の二輪車市場を取り上げた。
「県内における県全体二輪文化の醸成を目指すためにも、ユーザーの皆様に安全に楽しくバイクライフを送っていただくための定期点検整備、二輪車の交通事故防止、盗難防止といった活動は継続して推進していく必要があります。私たちAJ山梨が推進してきました活動は、少しずつではございますが、好評を上げてきています。 昨年度は秋の定期点検推進活動、バイクの日における交通安全啓蒙活動、二輪車安全運転大会の開催、そして日本二輪車文化協会における道の駅富士川への全国オートバイ神社の設立と、多岐にわたり組合活動へ取り組んでまいりました」と活動と成果を報告。
「これからの二輪市場をますます活性化し、組合員の皆様方の経済的地位の向上へもつながっていくことと確信しているところです。私たちの活動へのご理解をいただき、ご支援を賜りました本日ご臨席のご来賓の皆様方へも改めてお礼を申し上げるとともに、引き続きご指導ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます」と協力を呼び掛けた。
また「今年で6年目を迎えます県議会議員、市町村議会議員の選挙にあたって構成されております、山梨県二輪文化創成政治連盟の皆様とも連携を図り、交通安全啓蒙活動、安全啓発大会を行い、親睦ツーリングや政策意見懇談会の開催と、昨年に引き続き、本年もますます活発な活動を展開してまいりたいと考えております」と引き続き地元議員らとの連携した活動を展開していくとした。
今年度の活動方針では「活動の継続を一層とし、警察、二普協、安協の皆様、運輸支局、整備振興会の皆様とさらなる連携を強化しながら、 街頭指導である安全運転活動で遭難防止活動、定期点検整備の推進、そして山梨県二輪車安全運転大会の開催と、活動を行っていきたいと考えております。全国オートバイ神社の設立も、本年は2ヵ所の設立を計画。日本二輪車文化協会へと協力をし 山梨県でのバイクの魅力を発信して 発信していきたい。先ほど大村会長より講演いただきましたとおり、AJの存在意義は、二輪業界にとりまして大変重要なことです。 組合加盟店のお一人お一人が、AJの原動力です。皆さんのお店から地域社会へ、そして地域社会から国全体へ、二輪を愛するすべての皆様が幸せになることを信じて、これからも様々な活動へご協力、ご支援を重ねてお願いを申し上げます」などとした。
最後に「二輪業界の市場は非常に大きな変革期を迎えております。15年を振り返り、確実に成果を上げておりますAJ山梨は、これからの未来においても、自分たちのこの手で創造していけるはずであると、強く確信しているところでございます。 一人ではできないことでも、組合という組織力を活かすことで大きな活動の力を発揮することができると思っています」と、組合活動の重要性を改めて強調した。
なお、AJ大村会長の講演会の内容については、本サイトのオートバイ流通新聞の特報「業界革新」として後日取り上げる。

総会来賓の山梨県警察本部交通部の田村和卓哉・参事官

総会来賓の山梨県警察本部生活安全部の所紀久男・参事官

総会来賓の関東運輸局山梨運輸支局の市川尚紀・首席陸運技術専門官

総会来賓の山梨県交通安全協会の佐藤隆・推進センター長

総会来賓の山梨県二輪車普及安全協会の塚原重一・会長

総会来賓の山梨県中小企業団体中央会の堀内修・事務局次長

懇親会の来賓で地元出身の赤池誠章・元議員

懇親会来賓の石井めぐみ・議員

懇親会で地元出身の後藤斉・議員

懇親会で地元出身の中谷真一・議員




