循環型マーケットデザインを展開する株式会社オークネットは、業者向け中古バイクオークションをはじめ、バイク販売店の経営・運営業務を総合的にサポートする数多くの各種サービスを提供する。本連載の前回では「共有在庫の『モトバザール』売り手の隠れたメリット」に注目し取り上げ、同社の会員店の活用メリットに触れた。今回は車両在庫のモトバザール「買い手」会員側の活用メリットについて、注目していく。
モトバザールにおいては、買い手会員のメリットとして、同社では以下の5項目を挙げている。
- 全国の登録在庫が販売対象に
お客様へ店頭在庫がなくてもモトバザールの9000台の出品在庫の中から検索し、提案して販売できる。
- 24時間365日在庫検索可能
オークションとは異なり、指値での商談になるため、確実に利益を確保できる。
- お客様との商談ツールに最適
業販価格の非表示機能を使えば、店頭で端末画面を見せながらお客様と商談が可能。
- 安心のAIS検査付き
掲載車両は、車両検査専門会社AISの検査付きのため安心して販売ができる。AIS検査がついていない車両にも、問合せ後から検査を依頼することができる。
- 鮮度の高い車両も豊富
まだオークションに出品歴のない鮮度の高い車両も多数掲載されている。

特に、先に挙げたメリット5項目の①「全国の登録在庫が販売対象に」は、最も多くの会員店が受けられるメリットだ。近年では業者オークション主要10会場での落札平均単価が高騰。2024年の年間平均は約21万9000円であったが、昨年は前年比6.5%上昇、約1万4000円高まり約23万3000円であった。昨今では24万円を超える高値で推移している。
こうしたオークションでの仕入れ環境で、店頭在庫を確保しての経営では多額の資金が必要だ。仕入れても店頭在庫では店頭にお金を寝かせている状態といえ、効率的とはいえない。これまで顧客には店頭で実車を確認してもらい購入してもらうという販売が長年の常識であったことで、販売サイドとしては店頭に在庫を並べることが当たり前であり、安心感となってきた。
しかし、オークネットの場合はオンラインオークションのため、AISによる特に厳しい車両検査を受けている車両がモトバザールに多く出品されている。このため安心して仕入れ、顧客へも安心して販売してもらえることで、モトバザールの利用では在庫を持たなくても効率よく安心して中古バイクの販売が可能だ。
さらに挙げると、店舗にショールームがなくても安心してモトバザールの出品9000台の在庫が何時でも販売できるということだ。ただし、ショールームを確保しないでモトバザールの中古バイクを販売する場合は、「モトバザールの9000台の在庫から、顧客の希望車両が選べる」ことや「AISの検査済み車両のため安心」であることを店頭で大々的にユーザーに伝わる様にPRする必要がある。ユーザーの不安を挙げると、契約して頭金を収めた場合、本当に車両が存在するのか?車両のダメージ状態は?
店頭に在庫を陳列すれば、通りすがりのユーザーでも中古バイク店とわかるだろうが、モトバザールで店頭在庫を置かないため、モトバザールで安心して購入できる店舗であることをPRすることが重要になる。ショールーム確保への投資よりも、低投資で済み資金面でもりメリットは大きい。

また、店頭在庫を持たないことで、店内にはモトバザールの出品車情報を掲示する大型ボードを用意して、モトバザールの出品車両の情報を掲示。モトバザールでは出品車両の情報を印刷できる機能があり、自社で展示したい車両情報を印刷して、たくさんの車両を掲示することで、顧客に希望の車両が見つかることをPRできるだろう。
在庫車両を置かなくても、店頭で安心できる中古バイクの情報が豊富にあることのアピールと、店内でも実際に車両が存在することをアピールすることが重要になる。
一方で、現車会場と異なりオークネットのバイクオークションはオンラインで売買ができるが、オークション参加での拘束時間が無くなることもメリットといえる。現車会場への参加ではあれば、なお時間が拘束される。モトバザールであれば、毎週オークションのために時間を奪われずに済み、車両の点検や整備の仕事が溜まっている場合は特に作業を優先し進められ、中古バイクを仕入れたい時だけ、モトバザールで仕入れることで、時間的な無駄が大幅に軽減できる。
買い手のメリットとしては、通常の5項目のほかに、隠れたメリットを取り上げた。このほかにもモトバザールでの使い方によっては、メリットが多数挙げられそうだ。




