社内のスタッフ同士のプラスになる雑談からアイデアが生まれる場合が少なくない。二輪関連メーカーをはじめ、バイク販売店でも同様だ。しかし、コロナ以降で在宅勤務が定着し「出社=交流が生まれる」という従来の前提が成り立たなくなりつつあることや、さらに「もっと気軽に交流できるきっかけがほしい」とする者の実態が、法人向け置き菓子・社食・オフィスコンビニサービス「snaq.me office(スナックミーオフィス)」を提供する株式会社スナックミー(東京都中央区)による「オフィス内コミュニケーションに関する調査」で明らかになった。
調査はスクリーニング調査を今年8月15日〜18日の期間、ネットリサーチにより全国20~59歳の男女、4057人と、オフィス内コミュニケーションに関する調査で今年8月18日〜19日、ネットリサーチで497人を対象に行ったもの。調査では出社頻度について聞いたところ、全体の27.5%が他部署との会話が「大幅に減った」または「やや減った」と回答。「週2〜3日の出社」では計50.0%、「週1回出社」では計42.7%と、ハイブリッドワーカーはオフィス中心ワーカー(週4日以上出社:計21.5%)の2倍以上であった。結果は「出社すれば自然に交流が生まれる」という前提が崩れつつあることを示した。

また、全体の半数以上が「もっと交流のきっかけが欲しい」と感じており、出社日数が少ないとさらにニーズが強くなる。オフィス内で「交流のきっかけが欲しい」と思うかを尋ねたところ「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人は全体で53.6%に達した。出社頻度が少ない層では7割前後に達し、“オフィス嫌い”ではなく“交流のきっかけ不足”が浮き彫りになり、週1以上出社しても社内の交流が難しい環境としている。

質問ではオフィスに出社してよかった価値を感じるかについて尋ねたところ、「ちょっと話をしたいときに話しかけやすい(雰囲気)」が計65.3%で最多となり、「同僚との何気ない雑談」が計62.3%も上位につけた。
いずれも“偶発的なコミュニケーションのしやすさ”に分類され、生産性・機能性に関わる「自宅より集中できる環境」では計54.5%や「高性能な機材や設備」が計52.9%を上回った。「出社してよかった」と感じる価値として、“話しかけやすさ”や“雑談”が上位に上がった。

実際にコミュニケーションを促進する施策として、最も支持されたのは「魅力的な休憩スペースの設置」が計61.1%を占めた。「社内イベントの定期開催」は計42.9%を大きく上回り、日常のなかで自然と人が集まる“雑談が生まれる空間づくり”の重要性が示され、求められるのは“特別なイベント”より“日常の仕掛け”としている。




