排気量50㏄以下の原付一種の生産が、2025年11月から新たな排出ガス規制が適用され、10月をもって生産が終了した。これに代わる従来の原付免許で乗車できる、排気量51~125cc以下で最高出力4.0kW以下に制御した「新基準原付」の車両が、ホンダから11月20日より順次発売される。ただ、従来の50cc以下の原付車に比べホンダの新基準原付車の価格は9万円を超え、原付免許ユーザーの負担か増える。こうした中で台湾SYMの輸入元であるモータリスト(東京都大田区)では、50㏄以下で排出ガス規制に適合させ、価格を抑えた車両の販売は可能としている。
2024年末時点の国内での原付免許保有者(警察庁)は、16~79歳で146万人を超える。年間のメーカーからの国内50㏄以下の原付一種の新車出荷台数は、毎年のように減少傾向にあるものの、2020年以降でも毎年10万台前後(自工会)が出荷され、販売店から原付車を必要とするユーザーの手元へと届けられてきた。排出ガス規制により、毎年10万台前後の原付車を必要とするユーザーの移動手段の代替として、新たな区分の新基準原付が施行されたが、基本車両は1ランク上の原付二種51~125㏄で、出力を4.0kW以下に制御した車両となる。



