ドゥカティジャパンは新型Monster(モンスター)の上級バージョン「Monster+」(モンスター プラス=税込価格169万円~)を発売。象徴的なドゥカティ・レッドと、レーシング・レッド・ホイールを備えたアイスバーグ・ホワイトの2つのカラーを設定。伝統的な燃料タンク形状からシートにかけたラインは、一層初代モンスターの特徴を醸し出しながらも、新しい外観と心臓部のV2エンジン、最新技術を搭載して洗練されたモデルなどとしている。
新型のモンスターは、30年前と同様にドゥカティの本質を体現し続けているという。モダンでシンプルなスタイルと伝統を融合させ完全に新設計となる。スタイルでは、伝統と革新を組み合わせ過去と未来の完璧なバランスを実現した新しいモンスターのデザインを表現した。新型モンスターは、現代的なデザイン言語と、過去のヘリテージを巧みに組み合わせています。第2世代を彷彿とさせるフロントエンドのエアベントにより、広いステアリング・アングルを確保しながらも、堂々とした存在感を放っているとする。
新しいヘッドライトは、ロボットを連想させるモダンなデザインを採用し、モンスターの特徴的な外観を演出しながら、非常にコンパクトに設計。パニガーレV4へのオマージュとして、ドゥカティ・ネイキッドバイクの特徴であるダブルCデザインが採用され、その姿はスーパースポーツ・バイクのラインを想起させます。これは、優れた機能性とスタイルを融合し、バイクの現代的な特徴を強調する要素としている。
ショートテールとシングルシートは、長らくモンスターの特徴となり、新しい世代では、伝説的なシングルシートとテクノポリマー製サポートが醸し出すコントラストにより、過去と未来の独創的な共演が実現。プラス・バージョンは、パッセンジャー・シートカバーも装備した。
新型モンスターのサイドパネルは、優れたフィット感を提供するように設計。追加したテクスチャーは見た目の美しさに加え、走行中では特にブレーキング時のグリップを向上させ、安全性とコントロール性を高めるという。新型モンスターには、機能性とスタイルという2つのコンセプトを表現する2つのカラー、ドゥカティの伝統を象徴するスポーティなドゥカティ・レッド、レーシング・レッド・ホイールで強化され洗練されたアイスバーグ・ホワイトを用意した。
乗車時の足つき性も向上させた。シート高は先代モデルよりも5mm低い815mとし、インナーレッグ曲線も縮小したことで、足つき性を向上。パフォーマンス・アクセサリー・カタログにはロー・シートとローダウン・サスペンション・キットも用意され、一緒に使用するとシート高を775mmまで下げることが可能。

エンジンはドゥカティ史上最軽量の2気筒エンジンとなる。排気量890cc の2気筒エンジンは、わずか54.4kg。重量は先代モデルよりも4kg軽量化。インテーク可変バブル・タイミング・システムにより、高回転域ではエキサイティングなレスポンスを、低回転域ではスムーズな作動を実現したという。ユーロ5+規制に適合。エンジンは、アルミニウム製シリンダーライナーやクランクケース内に配置したポンプなど、高度なエンジニアリング・ソリューションを特徴としている。インテーク可変バルブ・タイミング・システムを採用した革新的なエンジンは、パワー・デリバーの質を改善し、低回転域でのリニアなレスポンス、中回転域での力強いトルク、最高回転域での優れたパフォーマンスを実現するという。
最高出力は111ps、最大トルクが91Nmを発生させ、非常に幅広いパワーバンドが特徴。わずか3,000rpmで最大トルクの70%を発生し、4000~1万rpmの回転域で最大トルクの80%を発生。どのような状況でも、鋭いレスポンスを発揮させるという。
4つのパワーモード(ハイ、ミディアム、シティ、ロー)と4つのライディングモードを装備し、スロットルには、パワーモードに関連付けられた2つのマッピングが設定され、よりスムーズでダイナミックなレスポンスを実現するという。インテーク可変バルブ・タイミング・システムは、インテーク・バルブの開度を連続的に調整し、常に最適なインテーク・エアの供給を実現。これにより高回転域で最大111psの高出力と、低中回転域におけるスムーズな作動を可能とした。従来のエンジンでは低回転域でのトルクか、高回転域でのパワーのどちらかを選択する必要があったが、可変バルブ・タイミング・システムにより両方を実現。新しいV2エンジンは、高めのギアを使用した市街地走行から、ワインディング・ロードにおけるエキサイティングなスポーツ走行まで、さまざまな走行条件に対応できるという。
油圧クラッチも、市街地走行用に最適化した。クラッチ・レバーの操作力は、以前のバージョンと比較して15%削減され、頻繁にクラッチを使用する場合でも快適性とした。また、クラッチを使わないシフト操作を可能にするドゥカティ・クイック・シフト2.0を初採用し、さらに爽快なライディング体験を提供するとしている。
ドゥカティ・パフォーマンス・カタログには、ライディング体験をさらに豊かにする電子アクセサリーが掲載。クルーズコントロール、アクセサリーとして利用可能なドゥカティ・マルチメディア・システム(DMS)の使用により、スマートフォンをBluetooth経由でバイクに接続し、通話、音楽、ターン・バイ・ターン・ナビゲーションなどの機能をディスプレイで直接操作できる。
2つのインフォモードを備えた新しい5インチ・カラーTFTを採用。以前のバージョンよりも16%面積が拡大された、新しい5インチTFTディスプレイを採用し、読み取りやすさを向上さえた。昼夜モードと2つのインフォモード(ロードとロード・プロ)を備えた同システムは、走行状況に合わせて適応する。メニュー・レイアウトは、より柔軟性が高くなるようにアップデートされ、主要な機能とアイコンの表示が最適化されて、スムーズで効率的、かつ常にコントロール可能なユーザー体験を実現するという。

上級バージョン「Monster+」



