業者間オークションを展開するBDS柏の杜会場は1月10日、今年初のオークションを開催した。当日までに集まった出品車は例年同開催以上の2000台を超え、年はじめとしては過去最高の出品であった。セリ前のセレモニーでは当日、徳山勇秀・CEOや同社グループのBAS秦雅仁・社長、役員ら一同があいさつに立った。セリではプレミアムコーナーの車両をはじめ、各出品車には活発な応札を受け次々と車両が競り落とされ盛況な開催となった。
当日は屋内の広いホールやホール入口で恒例の琴や和太鼓の演奏を披露し、今年も新年にふさわしい演出で、来場会員を迎えた。出品車は広い展示場を埋め人気の大型スポーツモデルや輸入車などの大型車をはじめ、中型のスポーツモデル、原付二種の人気車、スクーターなど比較的に良質車が中心に集まり、年頭より充実ぶりをみせた。特に会員からの人気となる最優良車などの価値が高いといわれる車両を集めた「プレミアムコーナー」では、希少な車などを多数が出品され、同社オークションの質の高さを印象付けた。
セレモニー後の9時より、今年初のセリがスタート。恒例の人気のプレミアムコーナーから始まり、活発な応札が始まり価格がとどまるところがない勢いで値をつけ次々と車両が競り落とされた。
車両検査の充実/BDSバイクセンサーで新たな取り組み 徳山CEO
セリスタート前のセレモニーでは同社の徳山CEO、グループの陸送会社のBAS秦社長をはじめ同社会員の関東BDS友の会の長谷川俊幸会長、BDS役員らが登壇し新年のあいさつをした。
徳山CEOは、新年のあいさつの中で、能登半島地震での被災者および、同社会員も被災していることから、「一刻も早い復興を願う」と見舞いのことばを述べた。バイク業界については、「昨年の二輪車市場は潮目が大きく変わった」とした上で、コロナ禍の一時期は車両平均単価が高騰したが「現在は落ち着き適正な値段に戻りつつあるが、肯定的にみている」とした上で、「同時、ただ黙っていても車両が売れる時期ではない」と指摘し「これからは我々業界の真価が問われる」と述べた。
四輪業界での大手中古車販売店の不正を例に挙げ、ユーザーの不信感が募る中「二輪業界も今まで以上に信頼性を積み重ねる必要がある。弊社では、皆さんが安心して商材として頂ける様に車両検査を充実してまいります。検車基準のBDSオペレーションを会員の皆様の意見を基に検査内容を継続的に充実される。検査を充実させることで、皆さんに安心して取り引きを頂ける様にしていく」などとした。
BDSバイクセンサーについては、掲載台数、アクセス数、問い合わせ数などが確実に拡大していることを強調した上で「今年もさらなる仕掛けをおこなう」と新たな展開を示唆し、さらなるユーザーの利用への期待を述べた。
同社グループの陸送会社であるBAS秦社長は、日頃からの陸送サービスなどの利用への感謝のことばを述べ「本年もさらなるサービス向上に努めてまいる所存」としてサービスの利用を呼びかけた。
会員を代表して友の会の長谷川輪業商の長谷川俊幸・会長は、BDSが昨年40周年を迎えたことを挙げ「我々もビジネスパートナーとして40周年を迎えた。これから先10年、20年とBÐSさんと、良きビジネスパートナーとして、良き仲間として、時には良き友として共に歩んでいきたい」と述べた。「これから起こりうるであろう変革の渦に、巻きこまれないように早めに情報を収集し、お互いに情報を共有し合いしっかりと手を取り合い進んでいければと思う」と述べた。
開催結果は以下の通り。