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AJ茨城 理事長に早見氏 「第19回通常総会」可決   時代変化に、若い組合員に協力要請

AJ茨城 理事長に早見氏 「第19回通常総会」可決   時代変化に、若い組合員に協力要請

2025.02.28

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AJ茨城 理事長に早見氏 「第19回通常総会」可決   時代変化に、若い組合員に協力要請

茨城県の二輪車販売店組織であるAJ茨城(茨城県オートバイ事業協同組合)は2月25日、第19回通常総会で理事長に早見豊氏の就任を決めた。議案の事業や決算の報告と事業計画と予算などについても可決した。総会に続きAJ(全国オートバイ協同組合連合会)の大村直幸・会長の講演会を開いた。懇親会では来賓として県内の議員や同組合関係各社の担当者ら大勢が参加した。

 

AJ茨城は同県内のバイクユーザーの環境改善などに向けて活動するバイク販売店組織。二輪車の健全な普及、交通安全などに寄与するほか、行政などへETC関連の助成金やキャンペーン、高速道路料金の減額などの改善に向け数々の活動に取り組んでいる。

 

今総会は組合員数25人のうち、委任を含めすべての組合員が出席する中で行われた。総会開会の冒頭では、駆け付けた上月良祐・議員や高崎進・議員、石井めぐみ・議員、水戸市の高橋靖・市長、赤池誠章・議員らがあいさつを行った。来賓のあいさつはでは、国土交通省関東運輸局茨城運輸支局の勝家省司・支局長、茨城県産業戦略部中小企業課の武井雅樹・課長、茨城県警察本部生活安全部生活安全総務課の許可等事務担当である吉村祐一・室長、茨城県警察本部交通部交通総務課の平井久司・管理官、AJ大村・会長が、それぞれの立場より組合の協力に感謝を述べるととも、活動への協力を呼びかけた。

 

高野弘高毅・理事長は総会に先立ちあいさつに立ち、水戸市や茨城県警察本部と交通安全協会茨城県自動車学校、茨城県中小企業団体中央会に対して、組合活動への支援や協力への感謝のことばを述べた。組合員らにも活動への参加に感謝のことば述べると同時に、今後の協力を呼びかけた。

 

今総会では役員改選が審議され、それまでの高野氏に代わって早見氏が理事長に就く人事を決めた。副理事長には高野氏、久保田博氏、斎藤和義氏、久野哲男氏、澤畑和実氏。理事が大嶋繁利氏、前野幹雄氏、宮内英夫氏、岩田芳廣氏、斎藤正勝氏、寺門真紀氏、木村徹氏。監事は関口次郎氏、美野輪洋介氏、岩岡忠夫氏、理事相談役に倉持幸男氏、小林義男氏、顧問として井原啓之氏が就いた。

 

 

そのほかの審議では、事業報告でAJのクレジットカードについては「AJカード」に名称を統一し、新規獲得キャンペーンでは目標枚数29件に対し53件を獲得し、全国の組合で2位、稼働率は1位であったことを報告。決算報告では若干の損出がでたものの、剰余金での大幅な前期繰越剰余金により相殺し、次期繰越剰余金を計上した。

 

今後の事業計画では前期に続き、ユーザーへの安全運転の啓蒙活動と運転技術の向上を目的にイベント開催。二輪車の駐車場不足の解消、通行禁止区間の解除などの問題に加え、特にAJカードの普及を重点に取り組む。また、組織力の強化を課題に挙げ、会員相互の交流を深めることや、組合員増強、若い世代の育成などに注力していくことを確認した。

 

総会の閉会後にはAJ大村会長を中心に「大村直幸・会長と語ろう、これからの二輪業界」と題して講演会を開いた。また、懇親会では大勢の議員や関係団体、関係業者担当者らが参加し情報交換を行った。なお、大村会長の講演の内容は、後日、本サイトで掲載していく。

 

 

「AJ大村会長と語ろう、これからの二輪業界」と題した講演会

 

 

 

◆総会にあたって、高野・理事長のあいさつ

組合活動への支援・協力に感謝のことばを述べた。特に水戸市では偕楽園ほか駐輪場の整備を進めてもらったことや、組合定例会などで多くの組合員に参加してもらい、活発な意見交換と情報共有ができたこと、茨城県警と交通安全協会茨城県自動車学校の協力の下で秋の試乗会・バイクフェスタ、交通安全教室などが開催でき盛況であったことを報告。

 

さらに、茨城県中小企業団体中央会の助成金を利用し組合パンフレットを更新し、フェスタや産業祭など配布し組合の知名度向上ができたことを取り上げた。最後に総会での議案を審議してもらい承認、今後の組合活動への支援・協力を呼びかけた。

 

 

◆早見・新理事長の就任あいさつ

早見・新理事長は改めて自己について紹介し「1986年にバイク店を開業し来年40年になる。毎月ツーリングイベントを行ってきた。ツーイングは3つに分けてベテランライダー、リターン、昨年は女性限定のツーリングも始めた」と楽しみを提供してきたとする。

 

また「開店当時からユーザーにはオートバイ仲間として接してきた」とした上で、「ただ、開店当時とユーザーの考え方が変わった。目的地へ“バイクで行く”から、現在の若者は“バイクと一緒に行く”という感覚に変化している。バイクを移動手段だけでなく、モノとしてでもはなく“仲間”として捉えている。そうした若いユーザーの気持ちに寄り添っていくには、若い組合員さんの協力や考えを頂いていかねばならない」と、ユーザー意識の変化への対応に、若い組合員の協力を呼びかけた。

 

「業界が抱える問題はいくつもあるが、ユーザーに安全・安心なバイクライフを提供できるように、皆さんの協力を頂きAJ茨城をこれまで以上に盛り上げていきたい」と姿勢のことばを述べた。

 

 

◆大勢の議員や団体からも参加

総会開会の冒頭では、駆け付けた議員らがあいさつを行った。上月良祐・議員は、バイクの高速道路料金の低減、原付一種やカーボンニュートラルについて対応、賃金増加にともない二輪が選んでもらえるようになることが重要とし、政治家をどんどん使ってもらいたいなどと組合員を励ました。

 

また、高崎進・議員は、災害時に対応するバイク隊を結成したことや、東日本大震災時にバイクを利用し機動性、燃費などで役立ったことや、バイクが走行できない道路やバイク駐車場などで取り組んでいきたいと述べた。石井めぐみ・議員もバイクの高速道路料金などの問題の一方で、社会保険料の引き下げ、賃金上昇などでバイクを買ってもらえるように盛り上げていきたいなどと、あいさつを行った。

 

水戸市の高橋靖・市長は、バイクについての環境整備に取り組みが、あまり行われてこなかったことへの反省のことばを述べた。市役所ではバイク専用駐車場を設置しており、職員もバイク通勤者が多いことを取り上げた。通勤でも多くの市民にバイク利用してもらうために駅の近隣でバイク駐車場の土地を現在探していることを明かした。

 

また、観光施設などを含め場所を確保できるところから順次バイク駐輪場を開設している。バイクでの環境客誘致することで街の活性化にもなるなどと「バイクマニアが集まる戦略が必要だ」とバイク関係での取り組みについての意向を示した。

 

なお、高橋市長は普通二輪免許では運転することができない排気量408ccのCB400FOURを購入したものの、自身は普通二輪免許までの保有のため乗ることができず、現在はお預け状態だそうだ。今後、大型二輪免許を取得してCB400FOURで走りたいとするバイクマニアでもある。

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