AJ埼玉(埼玉オートバイ事業協同組合)は6月26日、県内で「第30回通常総会」を開き、すべての議案で可決した。総会後は、特定小型原付や新基準原付について、二輪販売店の未来とAJの展望についての講演会を行ったほか、懇親会を開き大勢の組合員や関係者らが集まる中、10人を超える議員らが駆けつけた。
AJ埼玉は地域のバイクユーザーの環境改善に向けて様々な活動を展開している埼玉県内の二輪車販売店組織。二輪車の健全な普及、交通安全などに寄与するほか、行政などへ二輪車の駐車所施設の設置やETC関連の助成金、高速道路料金の減額などへの改善に取り組んでいる。
総会の冒頭であいさつに駆けつけた自由民主党オートバイ議員連盟、赤池誠章・議員は、同連盟の取り組みや二輪業界へ全力を尽くすなどとして組合活動へもエールを送ることばを述べた。続く岡田隆幸・理事長があいさつに立ち「総会も30回を迎えることができた」などと、関係団体や取引企業、各組合、組合員らにこれまでの感謝のことばを述べた。
今総会は組合員総数107人のうち、リモート参加や委任を含めて102人が参加する中で行われた。議案審議は岡田理事長が議長に選任され審議が進められた。令和5年4月1日から令和6年3月31にまでの令和5年度の事業報告では、オークション事業での出品台数が若干減ったものの成約が増えたほか、平均単価も前年度の6万5825円よりも上昇し7万0088円で総取扱額を約160万円増加した。ETCでは販売台数が減少した。彩の国埼玉バイクフェスタでスキルアップ講習会などを開催した。同組合独自の賛助会員ではこれまでの3社に加え、2社が加わった。
決算報告では1月に行った創立30周年記念事業費が特別損失となり当期純損出額は前期比でマイナスとしたものの、前期繰越剰余金などとで相殺し、さらに次期繰越剰余金を計上した。
令和6年度の事業計画では、各事業で前年度の活動を継続し、さらに充実を図ることを確認した。このうち今期から新たに二輪車防犯登録の斡旋への取り組みが可能になったことで各組合員での活動を呼びかけた。さらに共同宣伝事業の一環では、埼玉バイクフェスタとして新たにバイクの中古フェア実施に向け検討会を設置、組合員の収益拡大を図りたい考え。
総会と懇親会では大勢の来賓が駆けつけ、あいさつを行った。総会の来賓としてあいさつしたのは、冒頭での赤池議員をはじめ、埼玉県警察本部交通部交通総務課の中村聡・課長補佐、同生活安全部生活安全総務課の弘田耕平・課長補佐、埼玉県中小企業団体中央会総務企画部の小吉俊博・主任、AJ(全国オートバイ協同組合連合会)大村直幸・会長、日本二輪車文化協会の吉田純一・会長が、各々の現状や取り組みを取り上げるとともに組合活動を称え、また各活動への協力を呼びかけた。
総会後の講演会では「特定小型原付の車種区分について」をテーマに、埼玉県警察本部交通部交通総務課の藤野粒・安全対策第二係長が講演を行い、「新基準原付について」としてAJの石井大・専務理事、「二輪販売店の未来とAJの展望について」AJの大村会長が登壇し講演を行った。
講演会後には懇親会を開き、大勢の地元議員らが駆けつけた。懇親会ではAJ監事である大久保力氏が音頭を取って、今後の組合活動の発展を祈念して乾杯を行った。参加した議員は自由民主党の小島信昭・議員、松澤正・議員、浅井明・議員、黄川田仁志・議員の秘書。公明党からはオートバイ議員懇話会の輿水恵一・議員、西田まこと・議員、矢倉克夫・議員、宮崎勝・議員、石井啓一・議員の秘書。日本維新の会オートバイ議員連盟の石井章・議員、高橋英明・議員、早坂敦・議員。さいたま市の清水勇人・市長。立憲民主党の武正公一・元議員がそれぞれ組合員にエールを送るあいさつを行った。