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8月の新車「出荷台数」前年月並みに  自工会調べ  原付一種が低調に推移

8月の新車「出荷台数」前年月並みに  自工会調べ  原付一種が低調に推移

2023.09.07

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8月の新車「出荷台数」前年月並みに  自工会調べ  原付一種が低調に推移

50cc以下である原付一種の国内「新車出荷台数」が11ヵ月連続で前年同月を割っている。自工会(日本自動車工業会)がまとめた8月の出荷台数の全体は、前年同月比で同等の台数であった。前月の7月に比べ減少となる。

 

 

新車出荷台数はメーカーの生産工場から出荷した台数で、50㏄以下の原付一種から251㏄以上の大型二輪車である小型二輪までの、全クラスを通して一つの指標で流通台数として確認できる唯一のデータ。さらにオートバイ業界全体への影響が大きいため、関係企業や担当者らが注目する重要な指標の一つとなっている。

 

 

8月の全排気量クラスの合計は、前年同月の2万9717台と同等の2万9723台であった。前の7月の3万2503台に比べると8.6%の減少となる。

 

 

排気量クラス別では、50㏄以下の「原付一種」が、前年同月に比べ34.6%減少の7588台であった。前月の7月の7091台に比べ7.0%の増加となる。同クラスは今年3月に1万台を超えたのみで、1万台を大きく下回る。1月から8月までの累計台数では、前年同期比28.7%減少して6万2489台にとどまる。

 

 

51~125㏄の「原付二種」は、前年同月に比べ42.9%増加して9297台であった。前月の7月の1万2353台との企画では24.8%少なく、今年最も少ない台数となる。1月から8月までの累計台数では、前年同期比で60.0%の増加で9万9306台となり、1月から高い水準を保っている。

 

 

126~250㏄クラスの「軽二輪車」は、前年同月に比べ13.4%増加して6256台であった。前月の7月の6344台との比較では1.4%減少となる。5月以降6000台を超えて推移している。8月までの累計台数は、前年同期比2.7%の増加で4万3995台となった。

 

 

251㏄以上の「小型二輪車」は、前年月に比べ8.0増加して6582台であった。前月の7月の6715台に比べ2.0%少ない。1月からの累計台数では、前年同期に比べ4.3%少なく4万4025台となった。同クラスは6月以降で前年月越超えが続いている。

 

 

8月の出荷状況では、原付一種の出荷が低調に推移していることから、多くの販売店で収益確保の厳しさが増しそうだ。原付二種と軽二輪については、すでに一部の車両で供給過多といえメーカー、車種の一部では値崩れも始まっているとの販売店の声も上がっている。小型二輪については昨年に比べ需要が落ち着いているとはいえ、趣味性の強いクラスとあって累計でみるとマイナスが続いているものの、販売では堅調に推移しているものとみられる。同クラスの8月としては、秋の需要を見込んでか、比較的に高い台数といえそうだ。

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