8月の排気量126~250㏄の「軽二輪車の販売台数」は、前年同月比で減少が続いた。1月からの累計台数でも、前年同期に比べて連続のマイナスとなった。銘柄別ではスズキと輸入車などのその他が前年月を20%以上超えたが、前月に続きホンダが大きく後退したのが響いた。
軽二輪車の販売台数は、全国軽自動車協会連合会の調べによると、8月は前年同月に比べ11.3%減少の5977台であった。6月より3カ月連続で前年同月を割れとなった。8月は前月の7月の5879台よりも微増となる。
銘柄別の販売台数では、ホンダは前年同月比で27.4%減少の2314台であった。ヤマハが同14.6%減少の1219台、スズキは同20.3%増加して1104台、カワサキが同1.7%減少で694台であった。輸入車などが含まれるその他は同29.7%増加し646台であった。
各銘柄は前月の7月と比べると、ホンダは0.9%減少、ヤマハが5.0%増加、スズキは6.9%増加、カワサキは11.0%減少となる。その他は12.5%増加であった。
今年1~8月までの累計販売台数では、全体で前年同期に比べ2.7%減少となり5万0464台になる。今年前半に前年同月を超える月が多かったことで、ホンダが前年同期に比べ3.5%増加の2万2433台で、ヤマハは同28.2%減少の8823台、スズキが同10.9%増加で9088台、カワサキは2.6%増加で6060台、その他は7.2%増加の4060台となっている。
軽二輪車は、今年7月までの出荷台数の累計では、前年同期を超えてきたが、8月までの累計では前年同期を割っている。販売台数で今一つ伸び悩みがみられ、今年8月以降に出荷の影響が販売台数にでてきそうだ。また、メーカーにより一部機種の生産一時停止や、排ガス規制の対象モデルの生産が10月までとなるため、需要に供給が追いつかない状況が続きそうだ。