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8月「販売台数」251㏄超、前年月比で微減  全軽自協  軽二はホンダ、小二でカワサキが突出

8月「販売台数」251㏄超、前年月比で微減  全軽自協  軽二はホンダ、小二でカワサキが突出

2023.09.08

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8月「販売台数」251㏄超、前年月比で微減  全軽自協  軽二はホンダ、小二でカワサキが突出

8月の軽二輪(126~250㏄)および小型二輪(251㏄超)の販売台数は、前年同月に比べ両クラスともに前年並みであった。ただ、前月7月に比べると大きく減少したことが全軽自協(全国軽自動車協会連合会)のまとめたデータで示される。

 

 

◆軽二輪(126~250㏄)販売台数

8月の販売台数は前年同月に比べ0.1%の増加となり5981台であった。6月より前年月増が続く。前月の7月の6849台に比べ12.7%の減少となる。1月から8月までの累計台数では、前年同期割れが2月より続き8月時点でも前年同期に比べ4.8%少ない4万8034台にとどまっている。

 

 

銘柄別では7月に続きホンダが前年月比では増加。8月のホンダは前年同月に比べ63.5%増加の3784台であった。前月の7月に比べると15.6%の後退となる。ホンダの1月からの累計販売台数は、前年同期比26.7%増加の2万8421台となる。8月のホンダの台数は増加したが、昨年は生産の遅延で比較的に低調であったことで今年の増加が目立つが、コロナ前の状況に戻ったとも言えなくない。

 

 

ヤマハは前年同月比で45.9%減少の659台であった。前月の7月の810台に比べて18.7%後退となる。ヤマハの1月からの累計台数は、同23.9%少ない6718台となる。ヤマハは昨年より毎月すべての月間で前年割れが続いており、昨年12月以降毎月1000台割れが続いている。

 

 

スズキが同25.5%%減少して822台であった。前月7月の764台に比べ7.5%の増加となる。累計台数では同37.9%少ない5642台となる。スズキも昨年11月より連続して前年同月を割っている。カワサキは同58.8%減少の286台であった。7月の377台との比較でも24.2%の減少となり、昨年11月より前年月割れが続く。1月から8月までの累計台数では、同40.1%減少の3629台となる。

 

 

輸入車などが含まれるその他は同33.4%減少の430台で、6月以降から低迷が続く。累計台数は同10.7%少ない3624台となり、6月からの低迷の影響で累計でも減少に転じている。

 

 

 

◆小型二輪(251㏄超)販売台数

8月の販売は前年月の微減であった。銘柄ではカワサキが前年月超えとなったものの、1月から8月までの累計では前年同期を超えた銘柄はない。ただ、輸入車が含まれるその他だけが前年同期を超えるものとなる。輸入車については銘柄により増減が著しい状況だ。

 

 

8月の販売台数は前年同月に比べ0.9%の微減の7400台であった。前年の7月の8553台に比べて13.5%の減少となる。1月から8月までの累計台数では前年同期比9.2%減少の6万0520台となる。累計では減少幅は80%台から90%台に縮小している。

 

 

銘柄別の販売台数は、8月のホンダは前年同月に比べ5.9%減少の2259台であった。7月の3101台に比べて8月は27.2%少ない。ホンダの累計台数では前年同期に比べ28.3%少ない1万6571台となる。ヤマハは同36.2%減少の510台で、前月7月の600台に比べて15.0%少ない。ヤマハの累計台数は同18.2%減少の5888台となる。スズキが同6.6%減少の655台であった。7月の643台に比べると1.8%の増加となる。スズキの累計台数では同6.2%減少で4945台となる。カワサキは銘柄で唯一の増加し、5月からの3ヵ月連続の前年同月超えで同49.9%の増加であった。7月の2010台との比較では0.9%の増加となる。カワサキの累計台数は同9.2%少ない1万4475台となる。

 

 

輸入車などのその他では同11.9%減少して1947台となり、7月の2199台に比べ11.5%少ない1万8641台となる。

 

 

 

◆オートバイ流通新聞の視点

春はシーズンの最需要期が過ぎて夏季は楽しむ時期とあって例年8月は販売が低迷する。さらに今年の夏は春以降で気温が高く8月は各地で猛暑が続いたことや、銘柄によっては新型車の発売を控え買い控えなど多面的な要因が挙げられる。

 

 

軽二輪は5月以降からホンダだけが毎月前年同月を超えて推移している。ただ、車種により市場の需要を超えて車両過多の影響でか、首都圏の販売店より値崩れの声も聞こえる。一方で他の銘柄では販売台数の前年月割れが続くものの、比較的に値崩れは避けられており台数の割に堅調な販売が流通段階で行われている模様だ。銘柄によっては後継の新型車両の発売を控え出荷台数が少なく、販売台数も低調になるなどの影響もしたともいえる。

 

 

小型二輪でも累計台数は前年同期を割っている。こうした中で8月もカワサキが唯一、比較的大きく販売を伸ばした。出荷台数では6月以降で比較的に大きく前年月を超えており、地域や店舗により差はあるが、流通段階である販売店では比較的に車両は出回り始めているものとみられ、同クラスの販売は比較的に低調に推移するものの、堅調な販売ともみられる。

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