日本から海外市場に輸出された「中古二輪車の輸出台数」(=中古もの/財務省)の7月は、前年同月に比べ鈍化したものの、台数では比較的に多いで推移した。6.8%の増加であった。特に排気量が高いクラスの台数が増加傾向を示し、金額でも最高額を更新した。
7月の中古二輪車の輸出台数は、昨年同月の2万59265台に比べて今年は6.7%減少の2万4192台であった。金額では前年同月の18億7277万円に比べ、54.4%増加し28億9226万2000円で大幅に上昇した。今年最高であった4月26億1643万円を超え、過去5年間でも最高額を更新した。平均単価では前年同月が7万2200円であったが、今年7月は11万9600円となる。
排気量クラス別では、50㏄以下の車両は前年同月に比べ16.2%減少し1万6134台、金額にして前年同月比3.3%減少の5億7530万2000円であった。51~250㏄が同8.4%増加の5842台、金額は同35.6%増加し9億1017万9000円であった。251~500㏄は同32.4%増加し421台、金額では同76.2%増加の1億4692万円。501~800㏄が同87.4%増加して682台で、金額にして同119.1%の大幅増加し3億9360万3000円であった。801㏄以上のクラスでも同85.5%増加で1113台となり、金額では同125.2%大幅増で8億6625万8000円であった。801㏄以上のクラスが1000台を超えたのは、実に07年4月の1064台以来で195ヵ月ぶりとなる。
全体の台数は前の6月の2万5954台に比べ6.8%減少となる。金額でも6月の26億48106円に比べ7月は9.2%の上昇となる。6月に比べ7月は801㏄以上のクラスだけが増加した。
1月から7月までの全クラス合計の累計台数は、前年同期の15万0529台よりも6.3%増加の15万9950台となった。累計金額では前年同期の108億6994万9000円に比べ52.7%増加して165億9549万7000円にのぼった。
輸出台数が801㏄以上のクラスが大幅に増加したことは、世界市場での富裕層からの需要のほかに、為替レートの昨年7月のへ1ドルの平均は136円強であったが、今年7月は約141円で円安が続いていることも挙げられる。今年7月の業者間オークションでは出品は伝年月比で7.9%増加し3万4139台で、平均単価は20万4503円で高い状態で推移し、輸出業者にとっては追い風といえそうだ。