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6月タイヤ販売「新車用」今年最高に  自タイヤ協会  市販用・輸入品は低迷

6月タイヤ販売「新車用」今年最高に  自タイヤ協会  市販用・輸入品は低迷

2023.07.19

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6月タイヤ販売「新車用」今年最高に  自タイヤ協会  市販用・輸入品は低迷

二輪車の新車用のタイヤ販売が伸びている。日本自動車タイヤ協会の調べによる6月のタイヤ販売本数によると、新車用タイヤは今年の最高峰数を示す一方で、市販用タイヤは前月5月よりも増えたものの、昨年同月比では前年割れであった。

 

 

自動車タイヤ協会に加盟するメーカーの輸入メーカー品を含めた6月の国内二輪車「新車用タイヤ販売本数」は、前年同月に比べ17.3%増加の9万5000本であった。前月の5月の8万4000本よりも13.0%の増加となる。新車用タイヤの1月から6月までの累計本数は、前年同期に比べ13.9%多い51万6000本となった。

 

 

一方で、アフターセールスでの需要が比較的に多い「市販用タイヤ販売本数」の6月は、前年同月に比べ8.1%減少の10万2000本であった。前月5月の8万9000本に比べ14.6%増えた。1月からの累計本数は、前年同期に比べ13.5%少ない60万7000本にとどまる。

 

 

新車用タイヤの増加は各メーカーでの車両生産の増加していることからもうかがえる。新車の車両生産台数(自工会)を取り上げると、原付二種以上のクラス全体で今年3月車両生産台数は前年同月比11.1%増加。4月は前年同月比10.4%増加している。小型二輪については3月が同12.4%増加し、4月は同20.5%増加を示す。新車用タイヤが4月以降も前年月比で増加していることから、車両生産も今後3ヵ月は増加するものとみられる。

 

 

市販用タイヤの減少は各社による春の値上げ前の駆け込み需要が影響しているとみられる。

 

 

◆タイヤ輸入本数

海外からの二輪車用タイヤの流通については、財務省の貿易統計「輸入タイヤ本数」によると、5月は前年同月比で20.8%減少して22万0881本であった。前月4月の25万4077本に比べて5月は13.1%の減少となる。世界的にタイヤの原材料高騰に加え、為替相場で円安が響いたといえそうだ。1月から5月までの累計本数は前年同期に比べ7.1%少ない119万9011本にとどまる。

 

 

海外からの輸入先地域では、特に本数割合が高い地域が大幅に減少した。前月に続き最も多いのがタイで4月の18万0983本に比べ、5月は約半減し9万5771本に縮小。次いでインドネシアでも4月に比べ5月は4万1694本、中国は半減以上の減少で3万1192本。台湾も約半減し2万6129本であった。

 

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