6月「中古二輪の輸出台数」増加続く　　財務省貿易統計より　　前年月比6.8%増、金額は全クラス大幅拡大

6月の国内から海外市場に輸出された「中古二輪車の輸出台数」（＝中古もの／財務省）が、前年同月に比べ6.8％の増加であった。排気量全5クラスで前年月を超えたほか、金額でも前年月比で2ケタ増加した。前月に続き海外需要の高さに加え、円安も後押したとみられ台数では4月に続いて2番目に多い。

 

 

中古二輪車の輸出台数は、昨年6月の2万4305台に比べて、今年6月は6.8％拡大し2万5954台であった。金額では前年同月の20億1172万7000円に比べ、31.6％増加し26億4810万6000円であった。今年4月最高の26億1643万円を超え、過去5年間でも最高額にのぼった。

 

 

排気量クラス別では、50㏄以下の車両では前年同月に比べ4.4％増えて1万7770台に拡大し、金額では前年同月比19．7％増加し6億5063万4000円であった。51～250㏄が同7.3％増加の5992台、金額にして同18.8％増加し8億3454万1000円であった。251～500㏄では同33.2％増加し550台で、金額では同59.9％増加の１億6290万5000円となった。501～800㏄が同38.8％増加して694台で、金額にして同62.9％増加し3億5953万9000円であった。801㏄以上のクラスでは同19.5％増加して948台で、金額では同44.6％増加して6億4048万7000円であった。

 

 

前の5月に比べても全排気量クラスで6月は台数が増加したが、金額では801㏄以上のクラスで微減であったが、その他の4クラスの金額が大幅に増えた。

 

 

1月から6月までの全クラス合計の累計台数は、前年同期の12万4603台に比べ9.0％増加して13万5758台となった。金額では前年同期の89億9717万9000円に比べ52.3％増加して137億0323万5000円にのぼった。

 

 

輸出台数の増加は、国産車が世界市場からの引き合いが多く、為替も円安に振れていることで台数、金額ともに拡大傾向であることが挙げられる。この傾向は当面続くとみられ、今後の国内での業者間オークションで高止まりしている相場への影響が懸念される。