国内での二輪車用の「タイヤ販売本数」は、市販用タイヤで増加傾向が続いている。一方で新車用タイヤは単月では前年同月と比べ若干増加傾向を示しているものの、累計では前年並みとなった。5月の市販用タイヤの販売は消耗品などのアフターセールスの拡大が挙げられる。新車用も車両生産が拡大傾向とあってタイヤの販売も徐々に回復傾向といえる。
日本自動車タイヤ協会の調べによる今年5月の国内での二輪車「市販用タイヤ販売本数」では、加盟メーカーの輸入品を含めた本数は、前年同月に比べ1.7%増加の11万7000本となった。前の月の4月は前年を割ったものの、5月では増加に転じ、今年1月からの累計販売本数は前年同期比で5.0%増加となり、59万1000本となった。
一方、5月の「新車用タイヤ販売本数」は、前年同月に比べ3.3%増加して6万2000本であった。今年は単月で3月以降は前年月を超えているものの、累計本数では前年同期比で0.8%と若干減少し37万2000本であった。
他方、財務省調べによる国内に輸入された5月のタイヤ本数は、3カ月ぶりに前年同月を超えた。前年同月に比べ13.9%増加となり、27万8825本で比較的に大きく伸びた。金額では本数以上に伸びて前年同月比で49.8%増加し7億1007万1000円であった。輸入国で最も本数が多い地域は、タイからで8万6737本、続くインドネシアが7万1270本、中国4万0526本、台湾3万7764本と続く。1月からの累計本数では前年同期に比べ4.0%増加となり128万9967本であった。
オートバイ市場では、車両の需要と利用の拡大傾向が続き、点検や整備などアフターセールスの需要も継続的に増えたことが挙げられる。今後もこれまで以上にオートバイの利用が増えることで、タイヤの需要も増減はあるものの、当面は拡大傾向が続きそうだ。