5月の業者間での中古バイクオークションの平均単価がまた上昇を示した。流通台数では前月の4月に比べると前年同様に5月は大きく台数を落とした。しかし、昨年同月に比べると出品、成約ともに台数が増加し、成約率も高まった。5月は需要の低下や販売店の休業があったものの、昨年に比べ活発な状況を示したといえそうだ。
日本二輪車オークション協会(JABA)が調べる「オークション流通結果」を基に、本サイトで集計したもの。JABAが集計した加盟会場全体の5月の流通台数によると、出品台数が前年同月に比べて9.9%増加し3万3035台であった。このうち成約台数でも同5.7%増加して3万0916台で、成約率は同3.3ポイント落として83.0%であった。前月の4月に比べると出品台数は約5500台減って、成約台数では約3500台少なかった。
5月の主要10会場の開催回数は合計で40開催になり、昨年同月よりも1開催少ない割に今年5月は出品、成約が昨年5月よりも多く、流通市場は昨年5月よりも活発といえる。だた、成約は昨年よりも少なかった。一方で、5月は前月4月に比べ出品と成約の台数が減ったものの、成約率が高まった。
昨年よりも活発さを示し中古バイクの相場にあたる平均単価も上昇を示した。JABAが集計したデータを基に、本サイトにより主要10会場で落札された車両台数の平均単価を算出すると、5月の平均単価は前年同月の19万1838円に比べると3.0%上昇し19万7501円であった。
5月の平均単価を前月4月の18万8083円と比べても、5.0%の上昇となり、出品と成約が4月よりも少ない割に単価が上昇していることからも、5月は比較的に活発に取引が行われたといえそうだ。(記事:鈴木香)