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23年度「二輪車市場動向調査」 自工会  ツーリング・催し経験率「高く」/軽二ユーザー「大型二輪」免許取得に意欲

23年度「二輪車市場動向調査」 自工会  ツーリング・催し経験率「高く」/軽二ユーザー「大型二輪」免許取得に意欲

2024.05.23

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23年度「二輪車市場動向調査」 自工会  ツーリング・催し経験率「高く」/軽二ユーザー「大型二輪」免許取得に意欲

自工会(日本自動車工業会)今年3月、2023年度の「二輪車市場動向調査」の結果をまとめた。二輪車販売店へのユーザー意識、ユーザーのバイクライフや思考の分析、EV二輪車に対する意識、ニーズの3項目の調査を実施。今回は同調査結果の概要を取り上げる。

 

調査は2022年6月~2023年5月の期間、国産と輸入車の新車購入者で年齢は10~70代の男女を対象に、郵送とウェブ調査を実施。有効回答4415件のサンプルをまとめた。このうち輸入車のサンプルは139件となる。

 

調査結果の概要は「二輪車をめぐる諸環境」では、二輪車需要台数は2010年度に42.2万台まで減少した後、2015年度以降は30万台水準で推移したが、2020年度に新型コロナの感染拡大による「三密」回避意識の高まりなどから増加に転じ、2021年度以降は40万台を超えている。

 

保有台数の推移は緩やかな減少傾向が続いていたが、2022年度は微増となっている。一方で原付免許取得者数は2019年度まで減少傾向が続いていたが、2020年度からはやや増加に転じたものの、2022年度は微減となった。また、普通・大型二輪免許取得者数は、2017年度まで減少傾向であったが、2018年度以降は回復し2020~2021年度に大きく増加した。その後の2022年度にはやや減少している。

 

「二輪車ユーザーの特性」については、性別は男性が中心で85%を占めており、この傾向は変わらなかった。平均年齢では55.5歳。40代以下の構成比は26%であった。オンロードモデルの中では251~400ccのユーザーの平均年齢が50.8歳と最も若かった。

 

「使用状況」では、週間使用日数は前回平均の3.3~3.1日に減少した。月間走行距離は平均239~235kmへ微減となった。車両タイプ別では、オンロードとオフロードの大排気量モデルで月間走行距離が他より長い点が特徴となる。

 

「需要構造の変化」では、購入形態は52%が買い替え(前回55%)、再購入が19%(前回20%)、買い増し16%(前回14%)、新規12%(前回11%)と、買い替えがやや減少し、買い増しがやや増加した。タイプ別では、オフロードを除き買い増しが増加した。直前使用車の使用年数は全体では5.8年と前回から微増。タイプ別ではスクーター125㏄以下およびオンロードの軽二輪以上で増加した。

 

「購買行動」については、二輪車以外の乗り物との比較検討率は14%と前回(13%)から微増となった。二輪車にした理由については、スクーターは「乗り慣れている」、ビジネスは「維持費」、「燃費」を挙げた。オンロードは「乗った時の爽快感」や「カッコいい」がそれぞれ高かった。また、購入車の情報源としては、Webと販売店の実物と動画サイトが中心だが、若年層では家族からの話やSNSで高く、高齢層は販売店での実物と店員からの話が高い。オンロードとオフロードは二輪車専門誌も高かった。

 

 

「二輪車への期待と使用評価」では、購入した二輪車へ期待する点は、スクーターやビジネスタイプはコストや移動の利便性。オンロードやオフロードは楽しさや解放感、爽快感を挙げる。購入した二輪車への満足度は概ね高く、特にスピード感は期待度を大きく上回った。出先や自宅周辺などにおいて「駐車で困った経験」は全体で37%となる。特に東京23区では67%など都市部ほど高い。出先で困る割合が自宅や月極駐車場に比べ高いという回答であった。

 

また、「二輪車の楽しみ方と情報収集」については、オンロードユーザーを中心にツーリング経験率は高く、特に宿泊を伴うものへの意向が高かった。オンロードユーザーはミーティング・オフ会、サーキットの体験走行などへの参加意向も高い結果となった。洋用品の所有意向はライディングウェア、グリップヒーター、インカムへの意向が高くなっている。二輪車を楽しむための情報源としては、動画や二輪車専門誌、Webや口コミ、SNSのほか会員サービスやイベントがあげられた。男性50代以下とオンロードユーザーでは口コミとSNSの活用も特徴的であった。

 

調査ではユーザーの「今後の意向」についても取り上げ、二輪車継続乗車意向の変化を見ると「継続乗車意向あり」が今回86%と前回(85%)から微増した。男性20~50代は「今後もずっと二輪車に乗り続けたい」という割合が高い。一方で、男性60代は「10年以内に乗らなくなる」「あと数年でやめるつもり」を合わせた割合が18%、同70代以上は42%と高くなっている。

 

環境変化別二輪車保有・乗車意向を見ると「保有を中止する」が最も高いのは「駐車スペースがなくなった時」で53%と最も高く、次いで「経済的に余裕がなくなったとき」が46%となる。オンロード軽二輪以上のユーザーでは「大型二輪」免許の取得意向が高かった。また、女性30代は「普通二輪限定なし」および「普通二輪AT小型限定」の免許取得意向が高かった。

 

今回の調査結果から見えてくるものは、余暇の楽しみとしての二輪、心の充実、一層の趣味への深化といったことがさらに強くあらわれたといえそうだ。こうした結果から二輪業界は、規模は縮小傾向にあるものの、二輪ユーザーと二輪への関り、内容は深く濃いものになっており内面では過去にない両行は状態ともいえそうだ。

 

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