ホンダは11月23日、伊ミラノで11月25~28日に開催されたEICMA 2021(ミラノショー)で発売30周年記念モデル「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary」と、新型車「ADV350」などを発表した。発表したモデルはCBR1000RR-R FIREBLADE、CBR1000RR-R FIREBLADE SP、さらに発売30周年を記念したCBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversaryを公開。アドベンチャーモデルの特徴あるスタイルとシティースクーターの洗練さを融合させたADV350。快適性と多用途性を備えたNT1100を初公開した。既存機種では、人気モデルSH125i、SH150iにシャープでスポーティーな新カラーを2パターン追加。またX-ADV・Forza 125・Forza 350・CB650R・CBR650R・CMX500 Rebel・CMX1100 Rebel・Gold Wing・Gold Wing Tourに新色を追加した。日本での販売はADV350を除いて予定している。
■CBR1000RR-R FIREBLADE/同SP/同SP 30th Anniversary
1992年の初代モデルCBR900RRの誕生以来30年の進化を記念して、初代モデルのカラーリングをモチーフに記念モデルを設定。新型CBR1000シリーズは、160kW/1万4500rpmの最高出力で、直列4気筒エンジンの中速域の出力特性を変更した。各ギアでより力強い加速力を実現し田尾いう。「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」を採用し制御の熟成をはかった。
CBR1000RR-R FIREBLADEに採用したNissin製フロントブレーキキャリパーのピストンに新素材に特殊表面加工をほどこし、サーキット走行における高負荷時の操作性を向上。同FIREBLADE SPにはÖhlins(オーリンズ)製の電子制御式サスペンションおよびBrembo(ブレンボ)製のブレーキパーツを採用。クイックシフターの制御も今回は新たに最適化したという。
■ADV350
アドベンチャースタイルとシティースクーターの洗練さを高次元で融合したX-ADVに続き、ミッドサイズスクーター市場にADV350を新たに投入。同機種は洗練されたスクーターのルックスにタフなADVスタイルをあわせ持ち、舗装路から荒れた路面まで軽快な走りを提供するという。シート下にルフェイスヘルメットを2個収納可能にし、グローブボックス内にはUSBソケットを装備した。「Honda SMART Key システム」を採用するなど実用性を考慮している。高さ調整可能なスクリーンやLCDメーターは「Honda Smartphone Voice Control system(HSVCS)」が搭載された。
エンジンは、330ccのSOHC 4バルブの低燃費「eSP+」を搭載。Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)を標準装備。ホイールは、前15インチ/後14インチの軽量タイプにブロックパターンのチューブレスタイヤを装着。カラーリングは、スパングルシルバーメタリック/マットカーボニウムグレーメタリック/マットカーネリアンレッドメタリックの3色をようい。
■NT1100
同機種は軽快なスポーツモデルと、高い快適性のツアラーモデルを融合させ、新たなオンロード・ツーリングモデルの市場を創造するモデルと位置づけている。5段階の高さ調整可能なウインドスクリーンや、ライダー前方の左右上下のウィンドディフレクターが、走行風をやわらげるなど快適性を追求した。6.5インチのタッチパネル式TFTフルカラー液晶は、Apple CarPlay/Android Autoにも対応可能とした。
エンジンは水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒を搭載。最高出力74kW/最大トルク104Nmを発揮する。吸気およびエキゾーストはよりスムーズな加速力と魅力的な排気サウンドを重視したという。HSTCは3段階の設定で後輪スリップ制御とウイリー挙動緩和制御を採用した。
フレームはスチール製セミダブルクレードルフレームとし、シャープな操縦性を実現。フロントサスペンションにはShowa製の倒立式フロントフォーク、リヤにはシングルリアショックを採用。フロントの310mmブレーキディスクには4ピストンのラジアルマウントキャリパーに、タイヤは前120/70-17、リヤ180/55-17サイズを装着。カラーリングは、マットイリジウムグレーメタリック、パールグレアホワイト、グラファイトブラックの3色となる。