
国内「二輪新車出荷台数」が14ヵ月振りに前年を超えた。自工会(日本自動車工業会)による2月の出荷台数は全体では前年同月に比べ6.7%の増加であったことがわかった。需要が増える3月を前に、前月1月よりも拡大した。しかし、バイク業界で重要な排気量クラスとなる251cc以上の出荷台数の伸び悩みがみられ、今後、流通段階で影響しそうだ。
新車出荷台数はメーカーの生産工場から出荷した台数で、50㏄以下の原付一種から251㏄以上の小型二輪までの全クラスの流通台数を、一つの指標で確認できる唯一のデータとなる。国内オートバイ業界全体を左右するため、オートバイ関係企業や担当者らが注目する重要な指標となっている。
2月の全排気量クラスの合計は、前年同月に比べ6.7%の増加となり2万9175台であった。前月の2万4727台に比べても18.0%の増加となった。排気量クラスでは、1月同様に原付一種と軽二輪が前年同月比で増加したほか、14ヵ月ぶりに原付二種が前年月を超えた。一方で、バイク業界の柱となる小型二輪は前年同月を割り、これで昨年6月以降、9カ月連続の前年月マイナスとなる。
1月からの累計台数は、前年同期比3.4%増加し5万3902台となった。累計台数でも前年同期を超えたのは、2023年12月以来で14ヵ月振りとなる。
2月の各クラス別の出荷台数などについては、以下の通りとなる。