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2月「出荷台数」前年月比16.5%減少  自工会  原付一種は大幅増に

2月「出荷台数」前年月比16.5%減少  自工会  原付一種は大幅増に

2024.03.12

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2月「出荷台数」前年月比16.5%減少  自工会  原付一種は大幅増に

排気量51~250㏄の新車の出荷台数が低調だ。国内「新車出荷台数」をまとめる自工会(日本自動車工業会)による2月の出荷台数は、前年同月に比べ16.5%の減少であった。前月の1月に比べると季節による変動もあり10.3%の増加となる。増加したのは原付一種のみで大幅に伸びたが、その他のクラスは前年同月比でマイナスとなる。

 

新車出荷台数はメーカーの生産工場から出荷した台数で、50㏄以下の原付一種から251㏄以上の大型二輪車である小型二輪までの全クラスの流通台数で、一つの指標で確認できる唯一のデータとなる。オートバイ業界全体への影響が大きいため、オートバイ関係企業や担当者らが注目する重要な指標となっている。

 

2月の全排気量クラスの合計は、前年同月の3万2765台よりも16.5%減少の2万7343台であった。2ヵ月連続のマイナスとなる。前月1月の2万4779台に比べても10.3%の減少。1月からの累計台数では前年同期に比べ13.4%減少で5万2122台にとどまる。

 

 

各排気量クラスと累計台数などは以下の通り。

 

 

 

 

排気量クラス別では50㏄以下の「原付一種」が、前年同月に比べ34.3%増加の9765台であった。前月1月の6916台に比べ41.2%の大幅な増加であった。同クラスは昨年3月1万1863台以来の1万台に近づいた。1月~2月までの累計台数では前年同期に比べ15.1増加の1万6681台となる。原付一種の現行車は排気ガス規制により2025年11月までの生産が決まっており、本サイトでは今後は減少が続くものとみていたが、ラストスパートによる生産が、出荷が始まったとみられる。

 

51~125㏄の「原付二種」は、低調だ。同クラスでは前年同月に比べ39.4%の大幅な減少で9675台であった。前月の1月の1万0846台に比べ10.8%の減少となる。昨年8月以来の9000台代になるが、昨年2月は突出して台数が伸びたこともあり減少幅が広がったことが挙げられる。1月からの累計台数では、前年同期比で24.3%の減少で2万0521台となる。

 

126~250㏄の「軽二輪車」も低調に推移する。前年同月に比べ22.0%の減少で3379台であった。前月1月の3277台に比べ3.1%の増加となる。1月からの累計台数は、前年同期に比べて36.0%の大幅な減少で6656台。

 

251㏄以上の「小型二輪車」は、前年月割れながらも2月は前月よりも増加。前年同月比で12.8%減少の4524台であった。前月1月の3740台に比べ21.0%の増加となる。累計台数では、前年同期に比べ0.4%の増加で8264台となる。同クラスは前年月に比べると減少しているが、最も趣味性が高いクラスとあって季節変動による増加でコンスタントに出荷が行われているとみられる。

 

2月の2月は異例の台数であったが、今年は原付一種以外で例年でも見られる推移のしかたといえそう。ただ、すでに各メーカーより次期新型モデルの公表や発表、今後発表されるモデルなども相次いでいることから買い控えの傾向が強いことも挙げられる。

 

 

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