中古バイクの単価が2月としては過去最高の20万円を超え、前月に続き上昇した。2月の業者間の中古車バイクオークションでの落札平均単価は連続して前年月超えを更新し、16ヶ月連続で上昇。2月も1月に続き出品台数と成約台数では前年月を超えた。ただ、成約率では前年同月を超えたが、需要期ながら1月と比べて後退した。
日本二輪車オークション協会(JABA)が調べる「オークション流通結果」を基に、本サイトで集計したもの。JABAが集計した加盟会場全体の2月の流通台数によると、出品台数が前年同月に比べ1.7%増加して3万3038台で、このうち成約台数が同3.3%の増加で2万7402台となり、成約率は同1.2ポイント上昇し82.9%であった。1月に比べ2月は出品、成約ともに台数は増加。
例年2月後半より需要期に向けて業者の動きが活発になるが、成約率では1月に比べ後退しており、流通での鈍化があらわれたといえそうだ。
中古バイクの相場にあたる平均単価については、JABAが集計したデータを基に、本サイトにより主要10会場で落札された車両台数の平均単価を算出した。2月の平均単価としては過去最高で、前年同月の19万1758円に比べ8.3%上昇し20万7754円となった。2021年の11月以降で16ヵ月連続の前年月超えで記録を更新した。
平均単価は昨年の11月には過去最高の21万2233円の高値記録し、12月では前月よりも19万1256円に若干値が下がっていた。しかし、今年1月では昨年12月に比べ約7600円上昇し、再び高騰して19万8922円をつけ、2月では需要が高まりはじめたため単価は再び上昇し20万円を超えたものとみられる。
3月についても平均単価は、車両の品薄感と年間で最も需要が高まる時期とあって、再び21万円を超えそうだ。
(記事:鈴木香)