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中古車売却、不安は「契約後の査定額変更」  カレント自動車が意識調査

中古車売却、不安は「契約後の査定額変更」  カレント自動車が意識調査

2025.07.14

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中古車売却、不安は「契約後の査定額変更」  カレント自動車が意識調査

買取りサービスでは、バイクユーザーと四輪の旧車ユーザーは趣味性が強いことから、ユーザーの意識として共通点多くとみられることから、以下の調査結果を取り上げた。四輪の買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車株式会社(神奈川県横浜市/江頭大介・社長)は、旧車に興味のある121人を対象に、車の売却に関する意識調査を実施し、結果を報告した。調査は旧車に興味のある男女121人を対象に、今年6月17日〜23日の期間にインターネットにより調査したもの。

 

調査の背景として同社では、近年、オンライン査定や一括見積もりサービスの普及により、車の売却はこれまで以上に身近なものになった。一方で「査定額が契約後に下がる」「入金が遅れる」「強引に契約を迫られる」といった、売却時の不安やトラブルも後を絶たないのが現状と指摘。同社では旧車に関心のあるユーザーを対象に、車の売却に対する意識や実際の経験を伺い、中古車売却市場の実態と課題を明らかにするための調査を実施したもの。

 

調査では、車を売却する際、不安だったことはありますかという質問では、「査定額が契約後も変わらないか(二重査定)」に不安を感じるユーザーが最も多く、全体の6割以上に達した。同社では特に注目すべきとしており、「一旦高値を提示して契約後に減額」といった手法が問題視されており、ユーザーが特に警戒しているポイントであることがわかったとしている。また、「入金遅延への不安」も64票と高い割合を示し、金銭的リスクへの警戒感が根強いとしている。さらに「強引な契約」が35票、や「個人情報の取り扱い」で31票であった。

 

 

同社ではいずれの項目も一定数の不安があり、売却時における“心理的ハードル”の高さが明らかとしており、売却は単なる取引ではなく、“安心を担保した体験”が求められていると指摘する。

 

先の質問のようなトラブルに実際に遭ったことはありますかという質問では、およそ5人に1人が実際にトラブルを経験しており、無視できない割合としている。「不安はあるが実害はなかった」という者が多数派ではあるものの、実際に被害が発生した件数としては十分に高い水準といえ、業界としての透明性・信頼性への課題を感じとしている。

 

 

また、実際にトラブルに遭った者へ、どのような経験をしたかの質問では、単なる金額の問題だけでなく、対応の誠実さ・説明の丁寧さに課題があるケースも多く見受けられたとしている。実際のトラブル事例として、一度入金された金額の返還を求められ、脅されるような対応をされた。金額が突然変更され、納得いかないままサインさせられた。車両だけ引き取られて、入金が何日も遅れた。入札型と聞いていたのに、業者側で独断により売却が決まった。法的リスクをちらつかせ、契約後の減額を強いられた――を挙げている。

 

さらに質問では、中古車買取業者に対し、この条件なら安心して売れると思う条件を選んでもらった結果、「契約した査定額が確定・減額なし」としたのが101票と圧倒的に求められており、同社では“金額の信頼性”こそが中古車売却における最大の安心材料であることが明らかという。

 

 

また、「即日・翌日には代金が振り込まれる」との回答が73票や、「契約書・明細が書面で残る」といった事も73票で、スピード感と証拠という意味で非常に重視されており、利用者がリスクを避けるための材料を求めていることがわかるとしている。「口コミ実績が豊富にある」といった答えでも35票あり、比較的低めながらも、初めての売却をする人にとっては事業者の選定基準になりうるとしている。

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