昨年、2022年の免許取得者が減少した。警察庁が公表する令和4年(2022年)の「運転免許統計」でわかったもの。2018年以降で連続して前年を超えてきたが、昨年は前年を割った。普通二輪の中で29歳以下の若い世代で5割を超えた。「都道府県別・種類別併記運転免許証交付件数」も取り上げた。
2022年の同統計では種類別の併記運転免許証交付件数を取り上げ、一部同データをもとに本サイトで算出したもの。同運転免許交付件数のうち二輪に関する「大型二輪」「普通二輪」「原付」を合わせた合計は、前年に比べ3.4%減少して27万5242件であった。
このうち「大型二輪」が前年比3.5%減少の9万0021件、「普通二輪」が同3.4%減少して18万5088件、原付は2.9%減少の133件となり、すべてのクラスで前年を割った。
新型コロナがまん延し外出などの措置や自粛が高まった2020年より、2021年ではが外出自粛ムードも和らぎ、社会経済を回すことへ動き出したこともあり在宅勤務でも比較的にまとまった自由時間が捻出できたことで、多くのユーザーが二輪免許の取得が増えた。
2022年の年齢別では、特に大型二輪で最も多いのは20代で2万5825件、次いで40代の2万1962件、50代が1万7691件、30代の1万6975件、16~19歳の10代も4056件、60代で3451件と続く。普通二輪でも最も多いのが20代で7万4774件、次に半数以下になるが30代が3万1583件、40代の3万0182件、16~19歳の10代が2万6203件、50代が1万7557件と続く。
大型二輪と普通二輪ともに20代の若い世代が多いのが特徴といえる。特に普通二輪では16歳から29歳だけで同クラスの54.5%を占めた。全体で交付件数では前年を割ったものの、国内の人口減少を背景として、若い世代の割合が多いことは将来的に成長の見込みが持てるといえる。
また、2022年の都道府県別、種類別併記運転免許証交付件数は以下の通り。