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【SNS利用実態調査2025】 “中の人”個人的発信「不要」40.7%  メンバーズが調査  生活者視点で価値ある情報、信頼性獲得に

【SNS利用実態調査2025】 “中の人”個人的発信「不要」40.7%  メンバーズが調査  生活者視点で価値ある情報、信頼性獲得に

2025.09.05

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【SNS利用実態調査2025】 “中の人”個人的発信「不要」40.7%  メンバーズが調査  生活者視点で価値ある情報、信頼性獲得に

いまやSNSは多くの企業や店舗を運営する会社まで広く利用している。しかし、ユーザーのSNSでの利用や情報発信者への印象も、目的や時代と共に変わりつつある。DX現場支援を展開する株式会社メンバーズ(東京都中央区)でマーケティング支援を提供するメンバーズグッドコミュニケーションズカンパニーは、現代のSNS利用者の実態把握を目的に「SNS利用実態調査2025」を実施。利用頻度や企業アカウントとの接触状況、SNSを通じた商品購買行動、情報発信への意識などについての調査結果を公開した。

 

調査はインターネットにより2025年5月12・13日の2日間、全国の12~60代以上の男女を対象に7246人の回答を分析したもの。

 

若年層のSNSアカウント利用目的とコンテンツ戦略について、普段どのように目的でSNSを利用しているのかという質問では、10・20代の若年層は平均4.7個ものSNSアカウントを保有し、目的別に複数のSNSを使い分けていることが明らかとなった。

 

例えば、YouTubeでは43%が「趣味や興味関心に関する情報収集」を目的とする一方、能動的な購買行動につながる「気になる商品・サービスの情報収集」ではX(旧Twitter)が18.8%で最も高く、次いでYouTubeが17.5%を占めたとしている。

 

この結果より、企業がSNSを通じて生活者に効果的にリーチするためには、各SNSの特性と生活者の利用目的を深く理解し、プラットフォームごとに最適化されたコンテンツ戦略を策定することが不可欠であることを示唆しているとする。

 

 

また、情報提供の質がブランド評価に直結するとしている。質問では企業やブランドがSNSを活用していることについての印象については、企業SNSアカウントに対し、生活者の33.8%が「活用が上手であれば好印象」と回答した。一方、「宣伝中心の発信には不快感を覚える」とする回答が得られた足している。

 

「情報がスムーズに手に入り、便利」との回答も26%と情報のスムーズな取得が好印象に寄与していることがうかがえた。企業SNSは単なる運用の有無ではなく、生活者にとって価値ある情報を提供できているかが評価の基準となっていると分析。信頼性が高く、生活に役立つ情報の発信が、ブランド好意度の向上する要因と考えられるともしている。

 

 

フォローや登録をしていた企業やブランドに対して、フォローや登録を外した経験に関する質問では、生活者視点に立った情報選別の重要性が明らかになった。フォロー解除の主な理由として、どのSNSでも「期待する情報が得られない」が上位に挙げられた。特にXやInstagram、TikTokは「投稿頻度が高く煩雑」が上位となり、X、Facebookでは「広告宣伝色が強すぎる」が上位に挙げられた。

 

 

 

さらに「不要と感じる情報」として、生活者の40.7%が「運用担当者(中の人)の個人的な発信」が最も多く挙げられた。生活者は自身にとって不要な情報や企業都合による一方的な発信に対して敏感に反応する傾向があるとしている。

 

SNSマーケティングにおいては、常に生活者視点に立ち、「この情報は生活者にとって価値があるか」「過剰な宣伝になっていないか」を基準とした情報選別が求められると指摘する。さらに、運用担当者の個性を活かすこと自体は否定されるものではなく、それが顧客ニーズと整合しているかが重要な判断基準となるとしている。

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