今年の東京モーターサイクルショーでホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)は、「Honda GO バイクランド」をテーマに、バイクでのメリーゴーランドでバイクの体感機会を提供。開場と同時に多くに来場者が足早に同社ブースに集中し話題を呼んだ。一方、新製品やバイクライフの豊かさなどを紹介。開催初日、室岡克博・社長がプレスカンファレンスで登壇しブースをアピールした。
カンファレンスで登壇した室岡克博・社長は、今年のホンダブースは 「Honda GO バイクランド」をテーマに多様なバイクライフに応じる「見て、触って、跨って、そして感じてもらう体験型のテーマパークを目指した」とブースをアピールした。
特に「ステージは各モデルに乗車頂いた状態で、ステージ全体をメリーゴーランドようにすることで、ワクワク感を体感できる仕掛けにしています」と特徴をアピール。その他アクセル操作による「排気音の雰囲気味わいながら、ご自身のライディングポジションを鏡で見ることができるコーナー。あるいはホンダ純正コーナーも用意した」と述べた。
また子供向けには「CRF50Fで疑似的にライディングを楽しんでいただけるアトラクションを用意した」などホンダの楽しさを訴求するブース構成を紹介。
さらに実車とともに各カテゴリーの世界観に合わせた「ホンダライディングギヤのコーディネート展示もご覧頂くことで、ホンダがもたらす豊かなバイクライフをトータルでお楽しみいただける」などと着る楽しさも訴求した。
リアルなHondaブースに加え昨年同様に「今年もオンラインによるホンダモーターサイクルショー2023特設サイトをオープン しています」と、ニューモデルをより詳細な情報を画像や動画などで紹介し、来場できない地方のファンへの配慮を強調した。
一方、2023年新型の紹介ではスクランブラースタイルのスポーツモデル「CL250」「CL500」を、映像を交えて紹介した。同モデルはホンダの歴史あるプロダクトブランド「CL」の名前を冠したこの2台は、スクランブラースタイルの車体に扱いやすく力強い出力特性のエンジンを積んでいます」と、良好な取り回しや優れた機動力で市街地から郊外まで幅広いシチュエーションで楽しめるモデルとして開発されたことを強調した。
さらにCLシリーズでは「ユーザーの多様な志向にお応えする専用純正アクセサリーを多数用意しています」と、充実していることでCLシリーズの魅力と利便性をより高める提案をしていることを述べた。
アドベンチャースタイルの大型二輪スポーツモデル「XL750 TRANSALP」についても、映像で魅力を強調するとともにXL750 TRANSALPは「お客様に新しい価値を提供するという思いを込め、歴代モデルのコンセプトを踏襲しながら現代の先進技術を取り入れることで、優れた操縦性、走破性、快適性を実現しています」と述べ、新しいXL750 TRANSALPとともに未知なる冒険の世界を楽しんでもらいたいとした。
また、電動二輪車ではホンダの新たな取り組みとなるニューモデル「EM1e:」を取り上げ「ホンダは社会の急激な変化の中でモビリティを通じて、全ての人に生活の可能性が広がる喜びを提供する。こういう目標を掲げ2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めています」としたうえで、これまでのホンダの電動二輪車はビジネスユースを想定したモデルを軸に活用できるコンセプトとしてきたが、今回の「EM1e:」は通勤や通学、買い物など「日々の暮らしにおいて身近な存在となるべきパーソナルユースに専念」として、一般ユーザー向けへの販売を計画していることに言及した。バッテリーにはHonda Mobile Power Pack E 一個を搭載し専用の充電器で家庭のコンセントから充電可能としている。
他方、ハードの豊かさの提供に加え、ユーザーのバイクライフをさらに豊かにしていくソフト領域として昨年より強化してきたHonda GOの各種サービスの展開も強調。Honda GO バイクレンタルをはじめ、Honda GOのオンライン販売サイト「 Honda GOバイクギア」、スマートフォンアプリの「Honda GOライド」などの各種の充実をアピール。
また、「近年多くの若者たちが自分達を表現する一環としてバイクのある生活を選んでいただいております。 嬉しいこと国内二輪市場の若返りの兆しが見えてきました。 私もイベントなどでこのような若い方と接する機会が増え、一人で公道で走ることの不安や仲間づくりの要望についての声も少なからずありました。そのような想いに応えるサービスとしてMOTO TOURS JAPAN株式会社様のパートナーシップのもとで運営する『Honda GO プリンセスツアー』を昨年より開催している」と述べた。
バイク免許を取得したもののまだまだバイクの取り回しや操作に不安を抱えているユーザーにゆっくりとツーリングの楽しさを感じていただけるように「アテンダントに先導など、手厚いサポートにより安心して公道走行を楽しんでいただける」と新たに初心者向けツアーの展開を明らかにした。
すでにツアーでは昨年、北軽井沢、熊本で合計5回。「今年は京都、北海道、宮城の開催を加えます」と、拡充を図る。さらに男性ユーザー向けにも企画を全11回予定していることを明かした。
また、日帰りのレッスンイベント「Honda GOバイクレッスン」をご用意。新しい取り組みとして埼玉、浜松、鈴鹿、熊本で実施する予定。昨年より開催している「レブル、GBミーティング」も今年はニューモデルのCLシリーズを加え、レブル、GB、CLミーティング」としてユーザーの輪を拡大していく計画。4月15日に岐阜県大垣市の会場を皮切りに、今年は全国8ヶ所で開催予定であることを挙げた。
さらに今年は、すべてのホンダの二輪オーナーを対象とした「Honda GO バイクミーティングを5月28日に鈴鹿サーキットで開催したします」と、サーキットツーリングやニューモデルの試乗、安全運転につなぐワンポイントレッスンなど様々なコンテンツを用意知る大規模イベントの開催を明かした。申し込みは ECサイトのHonda GOバイクギアで4月3日より受付を開始するという。
最後に室岡社長は「ご紹介いたしました様々なモデルや各種ホンダゴーサービスを通じて、私たちはバイクに乗る価値をお伝えし、お客様にバイクをより身近に感じていただき、そしてより安全に楽しく長く乗り続けていただきたい。このような思いのもとホンダ販売店様とともに引き続きお客様との絆を深めて参ります」と、同社の姿勢を述べた。