トライアンフモーターサイクルズ(トライアンフ)は昨年、日本市場で過去最高の4108台を販売した。今後はどの様に躍進させるのか。過去の経緯より輸入ブランドが日本での販売5000台超えは、一つの節目や壁とみられている。英トライアンフ日本法人であるトライアンフモーターサイクルズジャパンの大貫陽介・社長が本サイトの取材に応じ、今年の取り組みや5000台超えいついての考えを語った。
——昨年はモーターサイクル市場が変わったとの見方が多いほか、物価が高騰している。市場をどの様に捉えていますか。
「昨年5月に新型コロナが5類に移行されたこともあり、大きくユーザーが変化したと実感しています。市場全体はコロナ禍で各社が台数を拡販したが、今はその販売も落ち着いてき徐々にコロナ前に落ちつくでしょう。幸いトライアンフは昨年、今後と多くの新型モデルの発売を控えています。コロナで市場が伸びたが、その伸びたお客様を狙うというよりも、基本は既存ライダーに向けてトライアンフの魅力をしっかり伝えて購入してもらいたいと思っています」
「国内経済は物価が高騰しているが、トライアンフは日本の物価高騰と比べると高いとはいえない価格設定をしています。ただ、先日発売したスピード400とスクランブラー400Xは価格を抑えたが、徹底してトライアンフのDNAが継承され、配線に至る細部まで品質にこだわって開発されています」
——昨年は4108台の販売へと大きく伸ばし、今年、来年はそれ以上を見込んでいると予想されます。輸入車販売では5000台前後が一つの節目とされています。5000台が目前に迫り、さらに伸長させていくための今後の取り組みは。