広告掲載について
トップ販売店

【特集】店頭車両がなくても!  本来のショールーム機能充実へ

【特集】店頭車両がなくても!  本来のショールーム機能充実へ

2022.11.04

twitter facebook line
【特集】店頭車両がなくても!  本来のショールーム機能充実へ

コロナ後、全国で多くのバイク販売店が、店頭に販売車両が減った。ところ狭しとばかりに展示されていた新車が数台あるのみといった状況が続いた。しかし、店頭に車両、商品がなくても、コロナ前、コロナ後もしっかり販売している業種もある。一方、これまでバイク店は敷地などの面からか、在庫車を補完する倉庫を多くの販売店は持っていないことから、店頭が在庫商品の倉庫としての機能も兼務し、これが常識化してきたといえる。だが、店舗から商品が減ったいま、ようやく商品を「魅せる」本当のショールームとしての機能を発揮する時がきたといえそうだ。

 

 

ネット上では実際の商品を見る、確認することなく日用品をはじめ食品、試着できないと買ってもらえないといわれた衣服、靴までも、いまや写真や映像、文章だけで商品を売ったり、買ったりしていることがあたりまえにとなった。

 

 

四輪車を販売するディーラーでも、コロナ前より、車種・全商品を店頭に展示してきたかといえば、そうではない。既存車種や新型車などを中心に店頭で展示してきた。そのほかの車種については、試乗車やカタログ販売がほとんどだ。ただしコロナ前は車両生産が順調に行われ、納車計画の見込みが立てられたため、現在の生産、納期の見込みが立たない状況とは異なる。

 

業種は異なるが、そうした中でも四輪車のディーラーの店頭での取り組みにはバイク販売店も学ぶべきところがある。四輪車のディーラーによって取り組みも様々であろう。あるトヨタ系のディーラーでは、展示スペースも限りがあり、もれることなく車両も今では少ないため広いショールームには2台の車両のみの展示であった。そのうちの1台は発売したばかりの新型車、もう1台はすでに新型車が発表されているものの、それまでの前モデルといえる車両の展示にとどまっていた。

 

 

しかし、こうした状況にもかかわらず、店内中央に置かれたラックには新型車をはじめ、既存の販売車種ごとに車両の写真とQRコートを表示したパネルが設置されていた。現在の社会、ユーザーに広く普及したスマートフォン(スマホ)に対応した取り組みといえる。メーカーのホームページから希望車種の資料を取得するよりも、店頭でQRコードから希望の車種のカタログを素早くスマホにダウンロードできるようにしている。デジタルカタログ・ラックといえる。

 

これにより経費のかかる従来の冊子になったパンフレットも店頭からは姿が消えていた。従来の冊子パンフレットは営業担当者が、購入見込みが高いと判断するユーザーのみに提供している模様だ。したがってパンフレットはファミリー向けの車両であっても、従来よりも高級感がありパンフレット自体のコストは高まっていると推測できる。

 

 

店頭の展示車が減ったバイク販売店でも、店頭に車両が少ない状態でも車両販売ができるようにならなければ、いまの状況は変えられないといえそうだ。展示車両が少ないことを前向きに考えると、本来の車両を「魅せる」スペース、ショールームとしての機能が一層発揮しやすくなるということだ。(記事:鈴木香)

以下に続く

会員のお申し込みは以下のURLより

https://autobi-r.net/membership-join/

ここからは有料記事となります。
ログインしてご覧ください

購買申し込みログイン
twitter facebook line