
製品での差別化・差異化が困難な時代だ。どの企業も「自社の製品が優れている」と強調する。しかし、モノが溢れ、情報も溢れる今日、ユーザーは知人やSNSなど第三者の意見を基準に商品を選択する機会が増えた。企業側もSNSを駆使するが、アピールの場がネット上に変わっただけで、ネット上での差別化の困難だ。特にオートバイ用アフターパーツ各社では、ひしめき合う製品の中で、何をもって差別化・差異化を行うべきか。
オートバイ関連の企業や組織では、広報活動が手薄な状態が少なくない。特にオートバイ用アフターパーツを主力とするパーツメーカーや卸関連の会社や組織が挙げられる。多くは広報専門の部門や専任者ではなく、営業や企画、PRなどの部門担当者が兼務する場合が少なくない。
しかし、そうした担当者の主な業務は営業や企画などのため広報活動への意識はどうしても向きにくい。営業やPR活動は商品を社会に広めるための活動であるが、広報活動は企業自体の社会、市場からの信頼性・評価を高めるための重要な活動となる。活動は似て非なるものだ。